大規模修繕

塗装工事を行うメリットとは? 具体的な作業内容や相場も確認しよう

2020.03.16
塗装工事を行うメリットとは? 具体的な作業内容や相場も確認しよう

マンションの美観を保つために欠かせないといえる塗装工事ですが、そのメリットや具体的な工事内容について、まだ一般的には知られていないことも多いのではないでしょうか。

この記事では「どんなメリットがあるの?」「どんな工事なの?」といった塗装工事の疑問について述べていきます。

塗装工事を行う3つのメリットをおさらい!

塗装工事とは、マンションの屋根や外壁表面などの古くなった塗装を塗り替える工事です。塗装によってマンションの外観を美しく仕上げるだけでなく、建物を劣化から守ることにもつながります。

ここでは、塗装工事の主なメリットについて改めておさらいしていきましょう。

【メリット1】建物を風雨から守る

外壁が雨にさらされて建物内部に雨水が染みこむと、内部の鉄筋が錆びてしまいます。浸水はマンションの耐久性を低下させるうえ、雨漏りやカビの発生原因にもなります。塗装工事は、こういった浸水を防ぐ目的があります。

また使用する塗料の耐用年数は、マンションの耐用年数にも影響を及ぼす可能性が考えられます。そもそも塗料の耐用年数は、すべて一律ではなく、種類によって異なります。例えば塗料の種類は大きくアクリル塗料・ウレタン塗料・シリコン塗料・フッ素系塗料の4つに分けられますが、なかでも外壁塗装において主流とされるシリコン塗料の耐用年数は10年程度といわれています。

塗料の耐用年数は、塗装工事を行う時期の目安として考えることもできます。

【メリット2】省エネ効果が期待できる

塗装工事で使用する塗料には、遮熱性や断熱性に優れた種類も存在します。

断熱は冬などに室内を温かく保つ効果があり、一方で遮熱は日光を反射させて室温の上昇を抑えることで、夏場に室内を涼しく保つ効果があります。断熱や遮熱性能のある塗料を使用することで、冷暖房機器の使用量の削減ができ、省エネ効果が期待できます。

【メリット3】外観の美しさを取り戻す

新築時のように、外壁の美しさを本来の状態に取り戻すことも塗装工事のメリットの1つといえるでしょう。

塗料のなかには汚れの付きにくいものや雨などの自然の力の利用によって汚れが落ちやすいものもあるので、外壁の美しさを可能な限り長く保ちたい場合は、汚れにくさなどの観点からも塗料の種類を検討してみましょう。

塗装工事を実施するタイミングの目安

塗装工事のメリットについて紹介しましたが、このメリットを最大限活かすには、定期的に塗装工事を行うことが大切です。

では、いつやればいいのか? ここからは塗装工事を行うタイミングについて紹介していきます。

【タイミング1】新築から10年以上経ったら

外壁塗装の劣化が目立つのは、通常新築から10年を超えたあたりといわれています。これは、塗装で多く使われているシリコン塗料の耐用年数が12〜15年程度とされているためです。

また国土交通省の「長期修繕計画作成ガイドライン」のなかでも、劣化が目立つタイミングに合わせて、大規模修繕の周期を「12年程度」と定めています。

なお、塗料の耐用年数はあくまでも目安です。以降で紹介する、塗料の見た目の変化とも照らし合わせながら、工事時期を決めると良いでしょう。

【タイミング2】見た目の劣化が激しくなってきたら

塗料は紫外線や雨の影響によっては、数年で劣化してしまう可能性もあります。とくにここ数年の間に自然災害が多発しているようであれば、塗料の耐用年数の目安よりも早く劣化する恐れがあるでしょう。

劣化を放置していると建材の腐食など、マンションの耐久性そのものに影響が及んでしまう場合もあるため、以下で紹介するよう劣化を見つけたら年数に関わらず早めに塗装工事を検討したいところです。

・ひび割れや剥がれ、カビなどが発生している
見てわかりやすい劣化として、ひびやカビの発生などがあげられます。剥がれた部分やひびから雨水が入ってしまうほか、湿気によって内部が腐食してしまう可能性があります。

・壁に触れた際、白い粉が付く(チョーキング)
チョーキングも、塗料が劣化してきていることを知らせる症状の1つです。防水性や耐久性が低下してきており、放置しているとひび割れや剥がれに発展する可能性もあります。

具体的な作業工程を確認していこう!

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次に、塗装工事は具体的にどういった作業工程を経て行われていくのか、確認していきましょう。

【工程1】仮設工事

足場の設置は、高所作業において作業員の安全を守るためにも必要な設備です。

低階層のマンションの場合は、足場を組み立てて作業をすることがほとんどです。一方、高階層のマンションや足場を組み立てられない立地での作業は、ロープやゴンドラなどを使用する無足場工法で行う場合もあります。足場を組み立てたら、塗料などが飛び散らないよう、飛散防止ネットで足場を覆います。

そのほか、作業に必要な事務所や簡易トイレなどの仮設施設の設置も行います。

【工程2】高圧洗浄

外壁に付着している汚れや古い塗料を、高圧噴射して水で洗い落とす作業です。

塗装箇所が汚れたままでは塗料が定着しにくくなってしまうため、塗装箇所の汚れ具合に合わせて水圧を変えながら丹念に洗浄していきます。

【工程3】下地処理

外壁のひび割れの補修や、高圧洗浄で落とし切れなった汚れなどを丁寧に落としていきます。ひび割れの補修には、多くの場合、隙間を埋めることを目的としたシーリング工事を行います。高圧洗浄と下地処理を丁寧に行うことで、後の塗装作業の仕上がりが大きく変わります。

【工程4】養生

マンションにはガラスや窓など、塗料が付着すると困る箇所があります。そのような箇所をビニールやテープで保護し、塗料で汚れてしまうのを防ぐ作業となります。

【工程5】下塗り

塗装は3回に分けて行われるのが基本ですが、下塗りはその1回目にあたる作業です。この作業のときに使用されるシーラーやフィラーと呼ばれる下塗り剤は、外壁と、後に塗ることになる塗料とを接着させる役割があります。

下塗りによって塗装面を平らに整えることで、上塗りで使う塗料の密着性を高めることができます。

【工程6】上塗り

下塗りが完全に乾いたら、いよいよ外観をきれいに保ったり、保護したりする効果を持つ塗料を塗る作業に移ります。

使用する塗料の性質や塗装箇所の材質にもよりますが、2回に分けて塗るのが一般的です。2回に分けて塗装することで、厚みを持たせたり、表面を整えたりする効果があります。1回目の塗りを中塗り、2回目の塗りを上塗りと呼ぶ業者が多いようです。

【工程7】点検・足場解体

塗装が乾いたら、仕上がり具合を確認していきます。業者と依頼主が一緒になって点検を行い、そこで問題が無ければ、足場や仮設した施設を解体して作業終了です。

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