大規模修繕

外壁塗装で人気の色って? 色選びの際のポイントも解説!

2020.03.16
外壁塗装で人気の色って? 色選びの際のポイントも解説!

建物のイメージを大きく左右する、外壁塗装の色。マンションであれば、落ち着いた色で、周辺の環境にもマッチした色を選びたいところです。とはいえ、色の良し悪しについての判断基準がないと、好みや感覚で決めてしまいがち。

そこで、今回は外壁塗装の色にまつわる知識を総ざらいしたいと思います。

まずは色が持つ3つの属性を理解する

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外壁塗装の色を選ぶ前に、色の属性から理解していきましょう。

色には、「色相」「明度」「彩度」と呼ばれる3つの属性があります。それぞれどんな内容か、1つずつ紹介していきます。

【色相】
「赤」「青」「緑」などの名称で表される色味を指します。そして色相のグラデーションを円で表現したとき、正反対に位置する色を補色といいます。例えば、赤の補色は緑と、まったく異なる色味といえます。そこで外壁塗装に使用する色は、補色同士の組み合わせは避けて同じ系統の色を選んだ方が、まとまりがよく落ち着いた雰囲気になります。

【明度】
色の明るさの度合いを表わします。明度が高いほど「白」に近づき、低いほど「黒」に近づきます。

【彩度】
色の鮮やかさの度合いを表わします。外壁塗装で使用する色の彩度が高すぎると、建物が落ち着かない印象となり、高級感などが損なわれやすいといえます。

外壁塗装で人気の色はベージュ系

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ベージュ系の色は落ち着いた色合いのため飽きがこず、街並みにもよく調和するといった理由から、外壁塗装で選ばれる色の中でも人気が高いようです。

次に人気があるのがグレー系。都会的でクールな印象の色で、汚れが目立ちにくいところも選ばれる理由の1つといえます。そのほか、自然を感じさせる温かみのある色として、ブラウン系なども選ばれる機会は多いようです。

戸建て住宅の例ではありますが、日本最大の外壁塗装メディア「ユーコーナビ」によると、下記の色が人気トップ10となっているようです。

1位 ベージュ
2位 ホワイト
3位 ブラウン
4位 グレー
5位 グリーン
6位 イエロー
7位 ネイビー
8位 ブラック
9位 ピンク
10位 パープル

色選びで失敗する理由

建物のイメージを左右する外壁の色。失敗したと感じるケースには、下記のようなパターンがあります。

・イメージしていた色と違う
・汚れが目立つ
街並みやエントランスの雰囲気と合っていない

色を選ぶ際にはカタログなどを参考にするため、実際に塗ってみると、外壁の素材や光の当たり方、建物に占める色の面積などでイメージが大きく変わる可能性があります。

上記のような失敗を避けるためにも、以下で色選びのポイントを紹介します。

使用する色を選ぶ際の5つのポイント

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色の持つ属性といった基礎知識や人気色がわかったところで、使用する色を選ぶ際のポイントも押さえていきましょう。

【ポイント1】色のバランスは塗装できない部位も考慮する

窓まわりなどは、原則として塗装できません。塗装できない部位や建材の色は、シルバー・白・黒・茶色などに限られている場合が多いのではないでしょうか。

そのため、外壁で使用する色は塗装できない部分との色の相性も考える必要があるでしょう。

【ポイント2】色数は増やさないほうが無難

先ほど紹介した窓まわりだけでなく、建物には手すりや雨どいなど、建材によってそれぞれの色が決められた部位があります。

部位によって異なる色味があるのに加え、外壁の色数まで多くしてしまうと、全体のまとまり感がなくなってしまいます。基本的に外壁で使用する色は、多くとも3色までに抑えるのが無難といえるでしょう。

【ポイント3】鮮やかな色は汚れや色褪せが目立つので避ける

建物は風雨にさらされ続けると、屋根やベランダなど、各所に経年劣化が起こります。とりわけ外壁の細かい割れには、砂埃や土埃が付着して堆積し、汚れとなって徐々に目立ちます。また、日の当たらない部分にはカビも生えてきます。

こうした汚れはベージュやグレー系などの中間色が多いため、外壁も同じような色味にすると、汚れが目立ちにくくなります。逆に、赤や青などの鮮やかな色を選んでしまうと、汚れが目立ってしまう可能性があります。

また、鮮やかな色は褪せやすい懸念があります。色褪せは、塗料に含まれる顔料が紫外線によって劣化するために起こります。鮮やかではっきりした色ほど、着色に用いられる顔料が多いとされているため、色褪せしやすいとされているのです。

【ポイント4】色の見え方に影響を与えてしまう「面積効果」に注意

外壁の色を決めるときのポイントとして、「面積効果」という視覚効果についての知識も押さえておきましょう。色は大きな面積の上で見ると、薄くて明るい印象を感じます。反対に小さな面積の上で見ると、色は暗く感じてしまいます。このような面積によって色の見え方が違ってくる現象を、面積効果といいます。

よって外壁の色を決める際に、小さいサイズの色見本だけで決めると「イメージしていた色と違う」ことになりかねません。面積効果を踏まえて、最低でもA4サイズ以上の色見本で確認した方が良いでしょう。

【ポイント5】同じ色でも素材やツヤで印象は変わる

外壁の素材にはモルタルやサイディング、タイルなど、たくさんの種類があります。色の与える印象はどの素材に塗装をするかで大きく異なるケースがあるため、できれば自分のマンションと同素材の外壁に塗装した、過去の事例などを見て色を選びましょう。

また、同じ色でもツヤの具合で仕上がりの印象は変わります。ツヤのある塗装は塗り立ての光沢感があり、逆にツヤを消すと、落ち着いた印象になります。ツヤの程度は調整できることが多いため、外壁の塗り板サンプルを見て確認してみましょう。

なお塗り板サンプルは、室内の蛍光灯の下と太陽光の下で見るのとでは、同じ色でも印象が変わってしまいます。外壁は本来太陽光のもとで目にしますから、塗り板サンプルを見るときは外に出て確認することで、仕上がり時との印象の差が縮めることができるでしょう。

塗り直しが頻繁にできないからこそ慎重に選ぶ

外壁塗装は洋服や小物の色を選ぶのとは勝手が違います。一度塗装をしたら、すぐに変えられませんし、建物全体の印象を左右します。外壁に使用する色を選ぶ際は、ここまで紹介したポイントも踏まえながら慎重に選んでいきましょう。

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