引っ越し挨拶時の手土産、いくらが相場? おすすめの品は?
もう引っ越し挨拶の言葉で悩まない! 旧居&新居で伝える文例を紹介
引っ越しで旧居と新居に挨拶をするとき、何を伝えれば良いのか言葉に迷う方もいるでしょう。とくに不在時に手紙で挨拶をする場合、どういった文面にすれば良いのか難しいところ。この記事では、それぞれのケースで相応しい挨拶の言葉や手紙の文例を紹介していきます。
旧居では「感謝」「引っ越し日時」「お詫び」を伝える
旧居でのご近所に引っ越し挨拶を行う場合は、これまでお世話になった感謝の気持ちを伝えることは当然として、当日にお騒がせしてしまう旨も伝えておきましょう。
引っ越し当日はトラックが道路を塞いだり共有スペースを専有したりと、少なからず迷惑かけることが予想されます。そうした事態をあらかじめ想定したうえで、お詫びの気持ちも伝えておくと良いのではないでしょうか。
さらに懇意にしている相手には転居先の住所を伝えておくと、引っ越し後に旧居へ誤って届け物があった場合に対応してもらえるかもしれません。
旧居にて口頭で挨拶するときに文例とは?
では、旧居にて挨拶を行うとき、具体的にはどう伝えれば良いのか。手土産を持参するとして、文例を紹介したいと思います。
「いつもお世話になっております。〇〇階に住んでおります〇〇(名前)と申します。〇月〇日に引越しをすることとなり、挨拶に参りました。これまでいろいろとお世話になり、ありがとうございました。恐れ入りますが、引越し当日にはご迷惑をお掛けしてしまうこともあるかもしれませんがよろしくお願いいたします。また心ばかりではありますが、よろしければお使いください。」
旧居にて相手が不在時の手紙文例
相手がもし不在で直接挨拶できず、手紙を残しておく場合は次のような文例を参考にしてみてください。
「お世話になります。〇〇〇(住所や部屋番号等)の△△(名前)です。この度、*月*日に引越すことになりました。これまで大変お世話になったこと、感謝申し上げます。*月*日は引っ越し作業でご迷惑をお掛けすることになりますが、何卒よろしくお願い申し上げます。(挨拶の品を渡す場合)つきましては、ささやかではありますがお使いいただければ幸いです。」
新居では「良好な関係を築きたい意志」を込める
新居での引っ越し挨拶は自己紹介とともに「いつ」「どこに」引っ越してきたのかを伝えたり、旧居での挨拶と同じように、引っ越し時の騒音やトラックの出入りなどに関するお詫びの言葉を伝えたりするとより好印象です。
挨拶をするなら当日か、遅くとも引っ越しをして1週間以内がおすすめ。というのも、挨拶に行く前にゴミ出しや共用廊下などで顔を合わせる場面があるためです。相手に不信感を持たれないためには、早いに越したことはありません。
子どもがいる家庭であれば、育児中だと伝えることで子ども会をはじめとした地域の子育て事情などに関する情報も教えてもらえるかもしれません。ペットがいる場合も「生活音や鳴き声で迷惑をかけるかもしれない」といった情報を事前に伝えておくと、トラブルの回避につながるかもしれません。
新居にて口頭で挨拶するときに文例とは?
旧居と同じく、新居にて口頭で挨拶を行うときの文例も紹介したいと思います。
「はじめまして。本日(もしくは〇月〇日に)、〇〇階に引越してまいりました〇〇(名前)と申します。引越しでは何かとお騒がせしてしまいご迷惑をお掛けいたしました。これからお世話になります。またこちら、心ばかりの品でございますが、よろしければお受け取りください。どうぞよろしくお願いいたします。」
なお、家族に小さい子供がいる場合は万が一騒音が聞こえてしまう可能性も考慮して、以下のような一言も付け加えられると理想です。
「小さな子供が〇人おりますので、騒がしくご迷惑をお掛けするかもしれませんが、宜しくお願いいたします」
そのほか、自己紹介も兼ねる新居での挨拶は「この度、夫の転勤で〇〇から引っ越してきました」などと付け加えると、もしかしたら相手が縁のある土地ということで話も広がるかもしれませんね。
新居にて相手が不在のときの手紙文例
新しい人間関係のスタートともいえる新居での挨拶は、特に対面での挨拶が望ましいといえます。とはいえ、不在のときは手紙と挨拶の品(食品以外)をポストに入れるか、ドアノブにかけて渡すことになるかと思います。
新居での引っ越し挨拶にて、相手が不在のときは以下の文例を参考にしてみてください。
「挨拶にお伺いしましたがご不在のため手紙で失礼します。初めまして、本日(当日でなければ*月*日)〇〇〇(住所や部屋番号)へ引っ越して参りました△△です。引っ越し作業ではご迷惑をお掛けして大変申し訳ございませんでした。これからどうぞよろしくお願い申し上げます。(挨拶の品を渡す場合)つきましてはささやかではありますがお使いいただければ幸いです。」
なお、子どもやペットがいる場合は次の文章も記載しておくと、より丁寧な印象を与えられそうです。
「子どもが〇人(ペットが〇匹)おりますので、騒がしくご迷惑をお掛けするかもしれませんが、何卒ご容赦のほどよろしくお願いします。」
不在時、手紙はどんな封筒に入れて渡す? 宛名は?
手紙を入れる封筒は、茶封筒だとどうしても事務的な印象が強いので避けた方が良いでしょう。封筒を使う際には、無地の白封筒か上品な色あいの封筒を選びたいところ。凝ったデザインや華やかな装飾がついたものではなく、シンプルなデザインのレターセットでも良いでしょう。
宛名に関しては、そもそも相手のお名前を知らない状態の場合では、書かずに渡しても問題はありません。ただ、何も買いていないと怪しまれるので「引っ越しの御挨拶」など、手紙を渡す目的が一目でわかる文言を書いておきましょう。
なお、手紙とともに日用品やギフトカードなど、手土産も添えておくとより好印象かもしれません。
引っ越し挨拶のときの手土産は、以下の記事でも紹介していますので、ぜひ参考にしてみてくださいね。
もらった手紙に返事はしたほうが良い?
結論から言うと、もらった手紙に返事をする必要はとくにありません。
ただ、手紙を受け取った後、相手の方とすれ違ったら「先日はご丁寧に手紙をお送りいただき、ありがとうございました」と挨拶をしておきましょう。
そこで改めて「〇〇階に住んでいます、△△です」と伝えます。丁寧なコミュニケーションを取っておくことで、近隣の方との関係も良好に保つことができるでしょう。
旧居や新居のご近所以外に引っ越し挨拶を行う場合の文例は?
仕事で付き合いのある方や知人、親戚など、お世話になっている方にも新しい住所を伝えるために引っ越しの挨拶を行う場合があります。年賀状や結婚報告とあわせて行ったり、現在はメールやLINEなどで済ませたりするケースも多いでしょうが、参考までに手紙を送付する際の文例も以降で紹介していきます。
取引先や目上の方に送る文例
取引先や目上の方に手紙を送付する場合、少し硬い印象ですが「拝啓」などの頭語や時候の挨拶から始め、転居先の住所や「お立ち寄りください」などの一文を添えましょう。次のような文例を参考にしてみてください。
「拝啓 やわらかな春風に心華やぐ季節となりました(時候の挨拶) 。皆様におかれましてはお元気でお過ごしのこととお慶び申し上げます。このたび左記(下記)住所へ転居いたしました。まずはご挨拶かたがたお知らせいたします。お近くにお越しの節にはどうぞお気軽にお立ち寄り下さい。今後とも変わらぬお付き合いを宜しくお願い申し上げます。 敬具」
プライベートでお世話になっている方に送る文例
頻繁に会う機会はなくとも、年賀状などのやり取りが続いている学生時代の恩師や習い事でお世話になっている先生などに連絡したい場合は、マナーを守りながらも少しソフトな感じの文体が良いでしょう。
「拝啓 新緑が風に揺らぐ爽やかな季節となりました。お変わりなくお過ごしでしょうか。この度下記(左記)に転居いたしました。周囲は自然に恵まれたのどかな田園風景が残る地です。ぜひ機会がありましたら我が家へお越し下さい。今後ともお付き合いのほど宜しくお願い申し上げます。 敬具」
挨拶の言葉次第で印象は変わる!
その後の印象を左右する引っ越し挨拶では、礼儀と気遣いを踏まえることが大切。特に新居では良好な関係性を築きたい気持ちを、挨拶の言葉に込めましょう。
また、ご近所だけではなく仕事関係の知人や親戚、友人などへのお知らせが必要な場面もあるでしょう。今回紹介した文例を参考に、なるべく早めに挨拶してくださいね。