引っ越しの挨拶はしないとダメ? 挨拶しないデメリットを紹介
引っ越しの挨拶はすべき? 基本マナーや注意点を知ろう!
引っ越しの挨拶は、新しい土地でご近所さんと対面する最初の機会。しかし、どのタイミングで訪問すればいいのか、もしくは「今時わざわざ挨拶をする必要はないのかな?」などと迷ってしまう方もいるのではないでしょうか。そこで、相手に迷惑だと思われないような時間帯や正しい挨拶の方法などを紹介していきます。
引っ越しの挨拶をする人の割合は3人に2人!
引っ越しの挨拶は、新たな住居での人間関係を円滑に進めるために有効な手段となります。
とはいっても、「本当に挨拶したほうがいいの?」と疑問を持つ方もなかにはいるでしょう。では実際に、どのくらいの人が引っ越しの挨拶をしているのでしょうか。
不動産・住宅情報サイトを運営するライフルホームズが行った調査では、引っ越し後に『挨拶をした』と回答した人は全体の約64%という結果でした。残りの約36%は「時間のタイミングが合わない」「あえて余計な人間関係を作りたくない」などの理由で「挨拶をしない」と回答しているものの、一般的に引っ越しをしたら挨拶をするという人が大半を占めるようです。
なお、引っ越しの挨拶をしないデメリットについては以下の記事も詳しく解説しているので、ぜひ参考にしてみてください。
どの範囲まで挨拶すべき? 適切なタイミングは?
いざ引っ越しの挨拶をする場合、どの範囲の住人に、どのように挨拶をすれば良いのでしょうか。
マンションの場合、上下と左右で隣接している住戸に挨拶を行うのが基本といわれています。つまり、自分の生活音が聞こえる可能性のある住戸が対象ということ。引っ越し時にお騒がせしてしまったお詫びはもちろん、挨拶を通じて良好な人間関係を保っておくことで、騒音トラブルが発生した場合の解決に向けた話し合いがスムーズにいく可能性もあります。
理事会の役員、マンションに常駐している管理人さんなどマンションの事情に詳しい人にも事前に挨拶をしておくと、いざ困ったときに相談しやすくなるでしょう。
家族全員で挨拶に行くと顔を覚えてもらえ、話が弾むことも
引っ越しの挨拶は、可能な限り家族全員で訪問したいところ。自分の家族を紹介する目的もありますし、もし相手の家族にも子どもがいて年齢が同じだったり近かったりした場合は、情報交換や共通の話題で会話が弾む可能性もあります。
なお挨拶時には家族構成の紹介はもちろん、ペット飼育の有無なども伝えておきましょう。加えて、引っ越しのときの物音のお詫びや「これからよろしくお願いいたします」という挨拶を行いましょう。
挨拶のタイミングは朝と夜は避けたほうが無難
引っ越しの挨拶に行く時間帯は、朝と夜を避けたほうが良いといわれています。なぜなら朝は人によって起床時間がまちまちであり、夜は家族の団らんに水を差してしまう可能性があるためです。可能な限り日中〜夕刻に訪問しましょう。
なお訪問した先が不在だった場合は日を改めて訪問するのでも良いですし、あるいは郵便受けに挨拶の手紙と手土産を投函しておきましょう。
なお、不在時の手紙の書き方や挨拶のベストなタイミングについては以下の記事でも詳しく解説しています。
挨拶を控えたほうが良いケースもある
引っ越しの挨拶をするということは、ご近所付き合いの一歩でありつつも、自分の家族構成や生活環境など個人情報を相手に教えることでもあります。特に一人暮らしの女性は防犯の観点から、社員寮などに住むといった例外でない限り挨拶は控えた方が安全といえるでしょう。
人気の手土産はお菓子やタオルなどの消耗品
引っ越しの挨拶では手土産を持っていくケースもあります。ただ、何を持っていけばいいのかは悩みどころ。どのような手土産を持っていくことが多いのでしょうか。
不動産検索サイトを運営する「ニフティ不動産」が行ったアンケート調査によると、手土産として最も多いのはクッキーなどの「お菓子」だといいます。食べ物なので後に残ることもなく、比較的長く日持ちするため、受け取る側も賞味期限を心配して急いで食べる必要もありません。
次に多いのが「タオル」と「洗剤」。どんな家庭でも利用する頻度が多いため、渡しやすいといえます。いずれにせよ、形の残らないものや、日常で使用する機会の多い消耗品などは受け取る側の負担も少ない手土産といえるでしょう。
手土産の金額は1000円以内
先ほど紹介したアンケート調査によると、手土産の金額は「500円以下」と「500円~1000円」と回答した人が最も多い結果となっています。つまりほとんどの人は1000円以内の手土産を渡しており、あまり高価なものを贈る必要はないといえそうです。
なお、相場については以下でも詳しく解説していますので、ぜひ参考にしてみてください。
手土産の購入場所は百貨店やデパートが多い
前述したアンケート調査によると、手土産の購入場所は「百貨店・デパート」が約半数を占めるといった結果が出ています。次に「スーパー」「薬局」と生活に身近なお店の割合が多くを占めています。
のし(熨斗)は付けた方が良いの?
引っ越しの挨拶で渡す品物について「のし(熨斗)」は、「付けても」「付けなくても」どちらでもかまいません。ただ、のし紙に自分の名字を書くことで名前を覚えてもらえやすいというメリットはあります。
のし紙の選び方や書き方についてはマナーがあるので、念のため確認しておきましょう。引っ越しの挨拶で送る品物に関しては「外のし」が良いといわれています。包装紙の上からのし紙をかけるというものです。
また、模様については「紅白の蝶結びの水引」が印刷されたものが一般的です。これは、何度あっても良い祝い事の際によく利用されます。逆に、結婚のように1度だけのお祝い事で使用すると失礼にあたります。
無理に挨拶をする必要はなく、自分の状況に合わせて判断を
引っ越しの拶をする人の割合が3人に2人といったアンケート調査を見ると、多くの人が挨拶をしていることがわかります。一方で、なかには挨拶をされても逆に迷惑だと感じる人や、挨拶を不要と考えている人も一定数以上いるようです。特にマンションが「単身者向け」か「ファミリー層向け」かのどちらかでもその傾向が分かれそうです。
前者であれば仕事や学校などで不在の場合も多く、建物内ですれ違っても会釈する程度で、密にコミュニケーションを取る機会はそうそうないと思います。一方、後者であれば子どもを通わせる学校が同じであったなど、マンション以外の場で出会う機会もありますし、地域の情報交換や助け合いも必要になってきます。「絶対に挨拶をしなきゃいけない」ということではなく、自分や家族の状況に合わせて判断をしましょう。