
「区分所有法」ってどんな法律?生活にも関わるもの?

管理組合の理事を経験したことがある人なら「区分所有法」という言葉を聞いたことがあるかもしれませんが、その内容については「何が定められているの?」と疑問も持つ方もいることでしょう。そこで、連載第4回目ではマンション暮らしと密接に関わる法律「区分所有法」について、その内容や成立した経緯を解説していきます。
「区分所有法」の制定によって建物の一部の所有が認められた!

マンションに特化した法律はいくつかありますが、そのなかでも代表的なものが「区分所有法」です。マンション所有者の権利とその効力の範囲、マンションで生活をするための基本的なルールを定めたもので「建物区分所有法」や「マンション法」と呼ばれることもありますが、正式名称は「建物の区分所有等に関する法律」です。
区分所有法で定められる「専有部分」と「共用部分」の違いとは?
マンションはその建物の形状から個人の住戸にあたる「専有部分」と、エントランスやエレベーターなどの「共用部分」に分かれます。では区分所有法内では、それら専有部分と共用部分の範囲をどのように定めているのでしょうか。
まず基本は戸境壁や玄関ドアで区切られた内側は「専有部分」、それ以外のすべての建物の部分や設備は所有者全員で共有する「共用部分」といえます。なお専有部分の範囲としてよく誤解されるのが、各住戸についているバルコニーです。区分所有法によると、バルコニーやベランダなど住居についている外空間に対しては、独占的に使用できる「専有使用権」があるだけであって、所有する権利は持ちあわせていません。
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