大規模修繕

外壁塗装で失敗しない! カラーシミュレーション活用法を解説!

2020.06.26
外壁塗装で失敗しない! カラーシミュレーション活用法を解説!

大規模修繕の際に外壁を塗り直すことがありますが、このとき悩ましいのが塗装の色。外壁の色はマンションの第一印象を決める重要な要素ですが、色見本だけを見てもなかなかイメージが湧きにくいといえます。

そこで活用したいのが、具体的なイメージを把握しやすいカラーシミュレーション。ここでは、外壁塗装における色の決め方やカラーシミュレーションの活用法などをまとめてみました。

外壁の色は基本的に「色見本帳」と「塗り板」で決める

カラー

塗装の色は管理組合側の希望を聞きながら、施工会社が提案することが一般的です。このとき「色見本帳」や「塗り板」などのツールをもとに提案し、塗装色を決めることが多いといいます。

「一般社団法人日本塗料工業会」が発行している色見本帳は、各工事業者が所有しており、仕上がりに近い状態の色見本から好みの色を選ぶことが可能です。

また塗り板は、塗装で使用する色が塗られたA4サイズから90cm×90cm程度の板。施工会社が塗料メーカーに依頼し、作成しています。こちらも仕上がりに近い状態の色味が確認できるのはもちろん、塗膜の質感も確認したい場合に向いているでしょう。

色見本帳だけでは色の実感が湧かないという人は、塗り板も見せてもらえないか、施工会社に確認してみてはどうでしょうか。

「仕上がりと違う!」は「面積効果」と「反射率」の2つが関係

塗装の色を決めるときに注意したいのが、「面積効果」と「反射率」の2つ。

面積効果とは、同じ色でも面積の大きさによって明るく見えたり暗く見えたりする現象のことです。一方で反射率は、太陽光に含まれている近赤外領域の光を反射する割合。晴れの日と曇りの日、また昼や夕方で色の見え方が異なるのは、光を反射する量が異なる、つまりはこの反射率が異なるためです。白色に近いほど反射率は高くなるため、同じ色でも時間帯や天候によって見え方の差が大きいといえます。

塗装後の仕上がりが「見本で想定していた色と違う」というトラブルが発生することもありますが、これは前述した面積効果と反射率の2つが関係しています。このようなトラブルを未然に防ぐためにも可能な限り面積の大きい色見本を見せてもらったり、外や暗い場所での色の差を確認したり、見方を工夫する必要があるでしょう。

カラーシミュレーションで塗装後の雰囲気をつかもう!

前述した色見本帳や塗り板以外にも、専用ソフトを利用して塗装後のカラーシミュレーションを行うこともできます。施工会社にイメージを伝えると、専用ソフトで建物に色を乗せたコンピューターグラフィックスを提示してくれるため、塗装後の雰囲気もつかみやすくなるでしょう。

カラーシミュレーションを依頼するときは、色を変えるだけでなく同じ色で濃淡を変えてもらう提案も可能です。そのほかアクセントカラーを入れる場所を変えて、複数パターン提案してもらうこともできます。

なお、カラーシミュレーションは多くの場合、周辺の景観までは反映することができません。反映できたとしても忠実な再現は難しいといえます。そのためカラーシミュレーションで色味を確認するのと同時に、周辺の景観を邪魔しないかどうかも考慮しましょう。

カラーシミュレーションは自分でもできる!

カラーシミュレーションは施工会社に依頼するだけでなく、Webサービスを利用すれば、自分でも無料で試すことができます。施工会社にイメージを伝える際の参考にしてみてはいかがでしょうか。

多くの場合、建物のタイプを選んでカラーを指定すれば、シミュレーション結果をコンピューターグラフィックスで出力してくれます。なお、外壁だけでなく、サッシのような細かい箇所ごとに異なる色の指定も可能です。なかには、お住まいの建物の画像をアップロードすることで、配色のシミュレーションが可能なサービスもあるようです。

とはいえ、シミュレーション結果と実際の仕上がりは完全に一致しません。さらに、パソコン画面の明るさや部屋の明るさによって見え方が変化し、印刷してもプリンターや紙質によって色味は変わってしまいます。シミュレーション結果はあくまでも、施工イメージを把握する参考データとして考え、必ず施工会社から提案される色見本なども確認しておきましょう。

色を決める前に塗装後の実物まで見学できるとベスト!

マンション

事前イメージと仕上がりの差をなくすためには、カラーシミュレーションだけでなく、同じ(もしくは近い)色で塗装された建物まで見学できると安心です。さらに天候や時間帯を変えて見学できると、塗装完成後の仕上がりもよりイメージしやすいといえるでしょう。

シミュレーション結果はあくまでも参考程度に

無料で利用できるWebサービスまであるカラーシミュレーション。外壁塗装の色を決める手段のひとつとして、ぜひ活用してみてはいかがでしょうか。

しかし、シミュレーション結果と仕上がりが完全に同じになるわけではありません。あくまでもひとつの参考とし、色見本帳や塗装後の実物などと合わせて検討することをオススメします。

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