理事・管理

マンションの窓リフォームにオススメな「カバー工法」を解説!

2022.12.26
マンションの窓リフォームにオススメな「カバー工法」を解説!

マンションの窓は通風・採光や眺望を確保するなど、快適な生活を送るために欠かせない設備です。

しかし、「サッシが歪んで隙間風が入ってくる」「結露で部屋が湿ってしまう」などの不満を抱えている方もいるかとかと思います。

そこで今回は、サッシやガラスを丸ごと更新して、窓の問題を解決できるカバー工法について解説します。

サッシ交換における「カバー工法」とは

カバー工法は窓のリフォームなどでよく実施される

サッシのカバー工法とは、現在使っているサッシの上から新しいサッシを被せる工法です。

主に築30年以上経ったマンションにおける、窓のリフォーム方法として数多く採用されています。

カバー工法は原則として、区分所有者個人では勝手に実施できません。なぜなら、マンションの窓は共用部と見なされているからです。

しかし、2016年に国土交通省で「マンション標準管理規約」が改訂され、理事長が事前に承認した場合、区分所有者の責任・負担のもと施工できるようになりました。

カバー工法のメリット3選!

隙間風を防げる

サッシの歪み改善につなぐ

マンションの窓は築年数が経つと、雨風が吹き込みやすくなります。

なぜなら経年劣化でサッシが歪み、隙間ができてしまう場合があるからです。

そこでカバー工法により、サッシの歪みを改善すれば隙間風を防ぐことができます。

騒音を抑えつつ短時間で施工可能

カバー工法は、作業が1〜3時間程度と比較的短時間で済むのもメリットの一つ。その理由として、新しいサッシを被せるだけと工程が少ないことが挙げられます。

従来のリフォームでは壁を壊して窓を取り除き、新しい窓を取り付ける必要がありました。しかし、こうした手間がいらなくなるわけです。

また、破壊を伴わないので騒音が起きにくいのも利点といえるでしょう。

断熱性の高いサッシ・ガラスを使える

カバー工法によって、断熱性の高いサッシやガラスに更新可能です。

これにより、暖房をつけているのに部屋が冷え込んだり、反対に冷房を使っているのに暑かったりする事態を防ぐことができます。

また、冷暖房を過度に利用する必要がなくなるので節電にもつながるでしょう。

カバー工法にもデメリットがある

メリットの多いカバー工法ですが、いくつかの欠点もあります。

第一に、窓の開口部が狭くなってしまうことが挙げられるでしょう。なぜなら新しく被せるサッシは、従来のサッシより一回り小さいものを使わなければならないからです。

また、窓によっては施工できないケースがあるのもデメリットといえます。例えば、既存の雨戸が備え付けられてる場合が当てはまるでしょう。

カバー工法によるサッシ交換費用

サッシの種類によって上下する

カバー工法の最終的な費用は、使用するガラスやサッシの種類、窓の高さと幅によって変わってきます。

あくまでも目安ですが、掃き出し窓(幅170cm×高さ180cm)は10万円程度から、腰高窓(幅170cm×高さ120cm)では8万円程度からが相場とされる場合があります。

手早く窓をリフォームしたいなら検討!

カバー工法は短時間で施工でき、サッシの歪みを改善して隙間風を防ぐなど、様々な効果が期待できます。

ただし、施工前より開口部の面積が小さくなるなどのデメリットもあるので注意しましょう。

施工費用は窓の「高さ×幅」や、「ガラスやサッシの種類」によって異なります。正確な金額が知りたい場合は、施工事業者に見積もりを依頼しましょう。

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