理事・管理

マンションの美観維持の方法は? 美しい外観がもたらすメリットも解説

2024.11.26
マンションの美観維持の方法は? 美しい外観がもたらすメリットも解説

マンションの資産価値を左右する重要な要素の一つが「建物の美観」です。適切な美観管理は、物件価値の維持だけでなく、入居率や売却のしやすさにも大きく影響します。本記事では、効果的なマンションの美観維持の方法から、見落としがちな管理ポイント、美観管理がもたらす具体的なメリットまでを詳しく解説します。

マンションの美観を保つ方法

マンションの巡回清掃

清掃会社が月1回程度巡回清掃を行う

マンションの美観維持の基本となるのが、定期的な巡回清掃です。巡回清掃とは、マンションの共用部分など日常的に使用する場所の定期的な清掃を指します。清掃の頻度はマンションの規模や清掃内容、清掃会社との契約によってさまざまですが、一般的には月1回、少ないところでは年数回のペースで実施されます。

清掃範囲には、エントランス、エレベーターホール、階段、廊下、ごみ置き場などがあります。これらの共用部分を定期的に清掃すれば、清潔感が保たれマンション全体の印象が向上するでしょう。

大規模修繕工事の実施

大規模修繕工事は美観維持の効果大

建物の経年劣化に対応するための大規模修繕工事も、美観維持に不可欠な要素です。分譲マンションでは管理組合が主体となり、長期修繕計画にもとづいた計画修繕を実施します。

修繕とは、時間の経過や外部からの影響で生じた建物の劣化や不具合に対する改善措置です。建物全体、もしくは一部の箇所、各種設備などの性能や機能を、日常的な使用に支障のない状態まで回復させます。

大規模修繕工事は、一時的な対処ではなく、外壁塗装や防水工事などを実施し、建設時の品質水準への復帰を目標としています。計画的な修繕工事の実施は、建物の美観維持にとても有効です。

マンションの美観を損なう要素

雑草

気温が高くなると雑草が急速に成長する

見過ごされがちな雑草の管理は、実は美観維持に直結する重要なポイントです。放置された雑草は気温が高くなると急速に成長、さらに冬場の枯れ草などマンションの美観を著しく損ねる原因となります。

雑草が生い茂った状態は、管理不足が目に見える形で表れるため、「管理が杜撰」「不衛生な環境」といったマイナスの印象を与え、マンションの入居率にも悪影響を及ぼす可能性があります。また、不法投棄の場所として利用されるケースもあり、投棄されるものによっては放火や爆発の危険性もあります。

雑草が生い茂ってからの除草は労力がかかるため、定期的な除草作業を実施するよう心がけましょう。

外壁の劣化

外壁の劣化は外部からよく目立つ

外壁はマンションの美観に直結する部分であり、劣化が進行すると景観を大きく損ねてしまう原因にもなりかねません。外壁の主な劣化症状には、ひび割れ、塗膜の剥がれ、コーキングの割れなどがあります。

外壁劣化の原因は、紫外線や雨風、大気中の汚れなどさまざまです。経年による劣化は避けられないため、定期的な修繕が必要になります。

外壁の補修工事には一定の期間が必要です。外壁塗装だけでも2ヵ月程度は見積もっておきましょう。早期発見・早期対応は、結果的に補修コストを抑えらることになるでしょう。

ゴミ置き場

マンションの美観と衛生面の両方に影響を与える、ゴミ置き場の管理状態は常に注意が必要な箇所です。

ゴミ出しルールが徹底されていない場合、ゴミ置き場が荒れやすくなります。適切な管理や清掃が行われないと、ゴミ置き場周辺の景観だけでなく、悪臭の発生など深刻な問題に発展する可能性もあります。

ゴミ出しのルールを周知し、住民が正しくゴミ出しができる環境を整えましょう。

マンションの美観を保つメリット

買い手が見つけやすい

美しく手入れが行き届いた物件は、築年数が経っても建物の価値が低下せず、売却時に買い手が見つかりやすくなります。また、物件の外観は管理体制や住民の意識の高さを示す重要な指標にもなります。

一方で外観の印象が悪いと建物の耐久性や耐震性に対する不安を招きやすく、購入検討者の興味を失わせてしまう原因となりかねません。

外観や共用部分が清潔で整っていれば、物件の第一印象は大きく向上します。マンションの資産価値を下げないためにも、こまめな手入れやメンテナンスの実施が大切です。

高値で売却しやすい

適切な美観管理は、建物の資産価値の維持・向上に直結しているため、美観が保たれているマンションは、管理が行き届いているという好印象をもたれやすいため、売却時にもその分高いリセールバリューが期待できます。

特にネームバリューのあるブランドマンションの場合、日々の手入れが行き届いていれば、価格の下落を最小限に抑えられるでしょう。

定期的なメンテナンスでマンションの美観と資産価値を守ろう

マンションの美観維持は、見た目や衛生面の問題だけでなく、資産価値に直結する重要な要素です。また、外観の劣化や雑草の放置は、管理体制の不備を周囲に示すことになりかねません。

物件の美観を保つためには、定期的な清掃と計画的な修繕工事の実施が不可欠です。適切な管理計画を立て、継続的なメンテナンスを実施することで、物件の資産価値を長期的に維持できます。マンションの外観をきれいに保てば、資産価値の低下を防ぎ、その分、将来的な売却も優位に進められるでしょう。

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