子ども部屋が足りない!いい解決策はある?
子どもが小さいうちは良かったけど、成長に合わせて部屋数が必要になってくるケースもあります。しかしマンションの部屋数は最初から決まっているため「どうしよう…」と頭を悩ます方もいるでしょう。
そんな方に向けてこの記事では、個室を割り当てる工夫や、リフォームを考えるときに知っておきたいポイントについて解説していきます。
子ども部屋を割り当てる際に考慮したいポイント
子どもが生まれたことで、将来、子ども部屋をどう割り当てるのか考える家庭も多いのではないでしょうか。小さい内は夫婦と同じ部屋で過ごしていても、ずっと同じままというわけにはいきませんよね。子ども部屋をいつから与えた方が良いのか、どんなことに気をつけて割り当てるべきか、ここで紹介していきます。
【ポイント1】小さいうちは親の目が届く場所に
未就学のうちは、自室を持たせて親の目が届かない場所で遊ばせると何をするかわからず、怪我をともなう危険性もあります。そのため、子ども部屋を持たせるにはやや早いといえるでしょう。
また、小学校低学年くらいまでは子ども部屋があっても自室にいる時間はまだ短いはずです。成長に合わせて、寝るときだけもしくは勉強するときだけ子ども部屋を使うように促すなど、少しずつ自立していける仕組みを作ることができるのが理想ですね。
【ポイント2】中学生くらいから個室を与える
中学生くらいになり、個室を与えられるようになったら、子どもの時間やプライバシーを守ることも考慮する必要があるでしょう。
小学生の頃はまだ自室にいる時間は短いかもしれませんが、成長するにつれて自室で過ごす時間は増えていきます。そのため、長時間過ごしても問題ないような広さの部屋を与えられると良いですね。
【ポイント3】収納は子どもの背丈に合わせて作る
小さい頃から子どもの背丈に合わせた収納を用意し、そこに遊んだおもちゃを片付ける習慣があれば、大きくなるにつれて自分の部屋の片付けも自然にできるようになるかもしれません。
低い位置からでも出し入れしやすい収納スペースを確保しておきましょう。
子ども部屋用のスペースが足りないときはどうする?
1人1部屋を割り当てられるのは理想ですが、スペースの関係上、そうもいかないケースはあります。もし子どもの人数分の部屋がない場合、どういった対応が必要なのでしょうか。
【対処法1】二段ベッドなどで相部屋にする
子どもにもよりますが、1人で寝るよりも親と一緒に寝たがったり自室で1人になるのが嫌だったりする場合は、親や兄弟との相部屋が考えられます。
兄弟との相部屋であれば、二段ベッドを活用すると幅を取らずに部屋を広く使うことができるでしょう。
【対処法2】間仕切りを活用して空間を分割する
1つの部屋を仕切る場合は、ロールスクリーンを導入して分割する方法もあります。ロールスクリーンなら工事費用や手間もかからずに、気軽に取り入れやすいでしょう。
部屋の広さにもよりますが、収納棚によって分割しても良いかもしれません。
【対処法3】リフォームする
子どもが特に大きくなってくると、相部屋に満足できず、自分の部屋を持ちたいと言い出すかもしれません。その場合、思い切ってリフォームも検討してみましょう。
工事費や時間はかかりますが、新たに部屋を増やすことが可能です。大幅なリフォームでなくても、空間に余裕があれば壁を導入するだけでも、部屋数を増やすことができます。
マンションをリフォームする際の注意点
部屋を増やすためのリフォームについて、以降で注意点も紹介していきます。
【注意点1】管理規約によってはリフォームが禁止されている
住戸のリフォームを検討するなら、リフォーム業者に相談する前に、管理規約を確認しておきましょう。マンションによっては、管理規約でリフォームを禁止しているケースもあるためです。
また、リフォームは可能でも入れ替える床材や水回りの移動の制限など、マンション独自の制約が設けられている場合もあります。制限がある場合は、必ずその旨もリフォーム業者に相談しましょう。
【注意点2】管理組合へ書類提出
マンションのリフォーム工事は一戸建て住宅と違い、工事音などほかの住民への影響が大きくなることが予想されます。それに、リフォーム業者の出入りなども発生するわけです。そのため工事を行うにあたっては、管理組合の承認を得ないといけないケースがほとんど。事前に理事会などに相談しておきましょう。
また、区分所有者全員で共有する共用部にまで及ぶ工事でないか、確認する意味合いもあります。
リフォームにはどのぐらいの時間がかかる?
マンションをリフォームするためには、まず現地調査の手配をしなくてはいけません。そしてマンションのつくりやリフォームのイメージを業者と共有し、見積もり後に、検討する流れになります。ここまででだいたい1ヵ月はかかると予想しておいたほうが良いでしょう。
さらに、実際の工事は契約の後から1ヵ月は見ておくと安心です。
なお、新生活が始まる3月・4月は、リフォーム業者にとって繁忙期にあたります。そのためある程度、工事完了が遅れることも想定したうえで、余裕を持ったスケジュール感で業者に依頼しましょう。
気になるリフォーム業者の選び方とは?
リフォームを検討するにあたって、最も気になるのが業者の選び方。どうやって選べば良いのでしょうか。
業者ごとの得意・不得意を見極める
業者によって得意な分野は異なり、内装や外装が得意なケースや、増改築や耐震工事といった大規模な工事が得意など多岐にわたります。
そのほかにも用途別にバリアフリーが得意だったり、リノベーションがメインだったりと特徴はさまざま。そのため子ども部屋の確保を目的としたリフォームを行った実績の有無で、選ぶのも1つの方法でしょう。
機能やデザイン性にこだわるならリフォーム会社やハウスメーカー
多少お金を掛けてでも使い勝手の良い機能や間取り、デザイン性を気にしたい方は中堅のリフォーム会社や大手のハウスメーカーを利用するのが良いかもしれません。営業担当やプランナーなどが在籍しており、機能性やデザインについて素人では考えつかない提案を行ってもらえる可能性もあるでしょう。
一方でとにかく費用を抑えたリフォームを考えている場合、地元の工務店も選択肢の1つになります。前述したリフォーム会社やハウスメーカーに比べて低予算で施工してもらえることが多く、具体的にリフォームのイメージが固まっている方とは相性が良いかもしれませんね。ただ、工務店ごとに品質や提案に差があるため、依頼する工務店を選ぶ手間はかかりそうです。
成長に合わせた子供部屋づくりを
子ども部屋が足りなくなったら、2段ベッドやロールスクリーンなどを設置して相部屋にする方法があります。ただ子どももっと大きくなり、完全に1人の部屋が欲しいという場合はリフォームなども検討したいところ。
リフォームが禁止されていないかどうか、管理規約でまず確認したうえで業者の選定に入りましょう。なお、業者の選定から工事完了までは、だいたい2ヵ月はかかると言われています。業者の選定については、これまで子ども部屋の確保を目的としたリフォームを実施したことがあるかどうかで選びましょう。