理事・管理

マンション防犯カメラの種類・設置場所はどう選ぶ? 映像保存期間は?

2022.10.24
マンション防犯カメラの種類・設置場所はどう選ぶ? 映像保存期間は?

マンションは住民だけでなく、宅配業者など様々な人が出入りできます。不審者も比較的侵入しやすいことから、防犯対策を強化する必要があるかもしれません。そこで今回は、犯罪防止につながる防犯カメラの運用について学んでいきましょう。

マンションに防犯カメラを設置する3つのメリット

防犯カメラでマンションのセキュリティ性能がアップ

犯人の特定に役立つ

防犯カメラは犯行の証拠映像を記録できるので、マンション内でトラブルや犯罪が起こった際、解決に役立てられる場合があります。

設置箇所を複数にすれば、複数の映像から犯行経路・逃走経路を追えるなど、より効果的な運用が見込めるでしょう。

犯罪の抑止につながる

防犯カメラを目に付く場所に設置しておくことで、犯罪行為を画策している人にプレッシャーを与えられます。そのため、犯罪抑止につながるといえるでしょう。

また、住民のマナー違反、ルール違反も予防できる可能性があります。

なお、このような抑止効果に特化したダミー(偽物)カメラを設置しているマンションもあります。

資産価値の向上につながる

マンションに防犯カメラが設置されていることをきっかけに、セキュリティ面を信頼して入居を希望する人が現れるかもしれません。

このように防犯カメラの設置は、マンションの資産価値向上にもつながる可能性があります。

マンションにおける防犯カメラの種類

ボックス型カメラ

ボックス型カメラ

四角い形状で先端にレンズを備えるなど、一般的にカメラだとイメージできる外観を持つタイプです。

ほとんどの方がひと目で「防犯カメラがある」とわかるので、不審者を威圧して犯罪を未然に防ぐ効果がより期待できるでしょう。

なお、ボックス型カメラからの派生として、バレット型カメラというタイプもあります。こちらは外部を保護するケースが付属し、主に屋外で使用されます。赤外線暗視機能の付いているものが多く、夜間撮影に向いているのも特徴です。

ドーム型カメラ

ドーム型カメラ

半球体で、一般的に屋内で使用されるタイプです。1台で比較的広範囲を撮影でき、設置台数が少なく済むメリットがあります。

また、カメラのレンズがどこを向いているか分かりにくいという特徴も。丸みのある形状と相まって、監視されているという心理的な圧迫感を軽減できるでしょう。

マンションのどこに防犯カメラを設置する?

エントランス

防犯カメラの設置場所として最適なのがエントランスでしょう。なぜなら、マンションのなかで最も多くの人が出入りする場所だからです。

導入の際には、不特定多数の人が出入りすることを考え、顔を判別できるよう設置角度などを工夫しましょう。

また、逆光で不明瞭な映像とならないように注意も必要です。

エレベーター

エレベーターは一時的な密室空間となるため、防犯上の不安がある場所といえます。そのため、できるだけ防犯カメラを備え付けたほうがいいでしょう。

設置に当たっては、かごの上下移動に対応できる特殊なケーブルを使用する必要があるので、エレベーターの販売店に依頼するのが一般的です。

また、エレベーターは構造的に死角が出来やすため、広範囲を撮影できるドーム型カメラがよく使われます。

駐車場

駐車場でのトラブル対策にできる

マンションの駐車場では車上荒らし・盗難や事故、いたずらといったトラブルが生じる可能性があり、防犯カメラの設置を検討すべき場所といえます。

屋外駐車場の場合、夜間での撮影を想定してバレット型カメラが適しているでしょう。

ゴミ捨て場

マンションのゴミ捨て場は不法投棄が発生しやすいため、取り締まりのために防犯カメラを設置する場合があります。

また防犯カメラの導入によって、ゴミの分別ルールやゴミ出しの日時を守らない住民に対して、抑止・威嚇効果も期待できるのです。

映像の保存期間はどれくらい?

防犯カメラで撮影した映像の保存期間は、一般的に映像データを格納するハードディスクの容量によって上限が決まります。

基本的に容量が大きいハードディスクほど高価です。コストを抑えて防犯カメラを導入するためにも、設置場所や用途に応じて、適切な保存期間を設定しましょう。

エントランスに設置する場合は、1カ月程度が望ましいでしょう。なぜなら、住民が正月・お盆などで数週間外出にしたときに盗難などが発生した場合でも、映像を確認できる期間だからです。

一方でゴミ捨て場に設置する場合、定期的にゴミの回収がきてトラブルの発覚にも時間がかからないので、1週間程度がおすすめです。

防犯カメラ設置の注意点

プライバシーの侵害

防犯カメラの導入に当たっては、マンションの居住者や近隣住民のプライバシーを侵害しないように注意しましょう。

原則として、撮影範囲に居住スペースが入らないよう設置する必要があります。

撮影すべきではない箇所がどうしても映ってしまう場合のために、カメラによってはプライバシーマスクという機能があります。

これにより映像の特定箇所を映さないようにできるので、必要に応じて活用しましょう。

居住者に不信感を与えない

何の理由もなくカメラが設置されていると、マンションの居住者が不信感を持ってしまいます。

そのため、防犯カメラを設置する目的を、設置前に告知しておくようにしましょう。

また、防犯カメラの映像をエントランスに映し出すなどの工夫で、住民の不安を和らげることもできます。

防犯だけではなく住民への配慮を忘れずに

マンションに防犯カメラを設置することで、犯罪行為の抑止や犯人を特定する効果が期待できます。

防犯カメラは機器によって、「ボックス型」「ドーム型」といった種類や、映像を保存する期間の上限があります。設置場所に応じて機器を使い分けるようにしましょう。

また防犯目的だけにとらわれず、居住者や近隣住民のプライバシーに配慮し、不信感を与えないようにしたいですね。

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