自治会活動保険って?何のために加入するの?基本と補償内容を解説!
自治会の活動で、万が一事故やケガが発生したときに頼りになる「自治会活動保険」をご存じでしょうか。
この記事では「自治会活動保険ってなに?」といった基本から、補償内容までまとめてみました。
そもそも自治会活動保険とは?
程度の差はありますが、自治会はお祭りや運動会、清掃や防犯・防火など、さまざまな活動を行っています。これらの活動中に事故やケガが発生したときに補償してくれるのが、自治会活動保険です。とくに頻繁に活動を行う自治会であれば、事故やケガが発生するリスクも高まるため、加入したほうが良いといえるでしょう。
自治会活動保険は民間の保険会社から提供されており、原則的に自治会単位で加入。事故やケガが発生した際に保険金が給付されます。
なお保険料は自治会の会員数によって前後するのが一般的です。保険会社によっては加入世帯数に応じて団体割引が適用されたり、補償内容が違ったりするため、各保険会社に事前に相談したいところ。自治会で加入している保険に補助金を出している自治体もあり、担当窓口に問い合わせてみましょう。
自治会活動保険の3つの補償内容
保険会社にもよりますが、自治会活動保険の内容は賠償事故から傷害事故など、さまざまな事故に対する補償に対応しています。ここでは、代表的な3つの補償内容を見ていきましょう。
【補償1】賠償事故
自治会の活動において加入者が偶然の事故によって他人にケガをさせたり、物を壊したりして、賠償責任を負った場合は保険金が支払われます。
例えば、「子どもがふざけていて他の子を怪我させてしまった」「お祭りで担ぐ神輿(みこし)を電柱にぶつけて壊してしまった」などが該当するでしょう。
【補償2】傷害事故
自治会主催のイベントなどで会員が事故によりケガをした場合も、保険金は支払われます。例えば、自治会が開催した野球大会でボールが腕に当たってケガをした場合などが当てはまります。
また、自治会会員の親族(該当する自治会に所属していない親族)が傷害を負った場合であっても、傷害見舞費用が補償されます。
【補償3】費用損害
開催地の悪天候により、屋外で行う自治会の活動が中止・延期になった場合、準備のために支出した費用も補償されます。
例えば、雨でイベントが中止になった場合、会場費や予約したお弁当のキャンセル料が発生したケースなど。詳細な内容については、改めて保険会社に相談してみましょう。
対象となる自治会活動の例も紹介!
自治会活動保険の対象となるのは、自治会が企画・立案し、会則にもとづく手続きを経て運営する活動や行事です。ここでは、対象となる活動例も挙げていきたいと思います。
【活動例1】年中行事
以下のような年中行われる行事は、開催時のみならず準備中に発生した事故なども補償の対象となります。
・お祭り
・納涼会
・盆踊り
・ハイキング
・キャンプ
・敬老会
・忘年会
・新年会
そのほか、自治会が開催した講演会や展覧会、交通安全教室やカラオケ大会などで発生した事故も補償してくれます。
なお、日常的に行われる清掃や夜間パトロール、また、回覧板の配布活動などで発生した事故も補償対象です。
【活動例2】スポーツ大会
以下の各種スポーツ大会の開催時はもちろん、練習中に発生した事故も補償してくれます。
・運動会
・野球(ソフトボール)
・バレーボール
・卓球
・ゲートボール
万が一の事故に備えて自治会活動保険への加入を検討しよう!
多数の人が参加する自治会主催のイベントでは、思いがけない事故や損害が発生する可能性があります。
住民に安心してイベントに参加してもらうためにも、自治会活動保険への加入を検討してみてはいかがでしょうか。