もううんざり! ゴミ捨て場のカラス被害に悩まされない方法とは?
カラスに散らかされたゴミ捨て場を見て、頭を悩ませる方も多いかもしれません。では、どういった対策が考えられるのでしょうか。この記事では、カラスの生態を踏まえ、ゴミ捨て場でできる事前対策を紹介していきます。
カラスの生態とは?
まずはゴミ捨て場を荒らすカラスの生態を知ることで、事前対策に役立てていきましょう。
【生態1】日の出前に活動する
これは鳥類に共通した習性ですが、カラスは人間がまだ寝静まっている時間帯である、日の出前に活動します。そのため、夜間にゴミを捨ててしまうと、明け方にはカラスに荒らされている可能性も。少し面倒ですが、可能な限り収集日の当日朝にゴミ袋を出したほうが良いでしょう。
またカラスは季節によって、行動が変わります。主に3〜6月頃は繁殖行動を取り、この時期は巣を作る材料などを探すため、活動も活発化。卵を守る目的からも、普段より凶暴になりやすいと言われています。
【生態2】人間よりも目が良い
カラスの視力は人間の5倍程度と言われており、遠くからでもエサの場所を判断します。
さらに人間よりも色の感覚が鋭く、人間に見える赤・青・黄の三原色に紫外線を加えた4色の組み合わせで色を判別。例えば人間は虹を7色と判断しますが、カラスは14色かそれ以上の色数で見えている可能性もあるそうです。
そのため遠目から見て、明らかに食べ物と分かるようなゴミの捨て方は避けたいところ。食べ物を紙袋や新聞紙でくるんで捨てるという手段が、有効といえそうですね。
【生態3】記憶力が高い
カラスは記憶力も高いと言われており、エサのあるゴミ捨て場所を何十箇所も覚えて、巡回することもあるといいます。そのため一度でもカラスの被害に遭ったら、これまで以上に万全な対策が必要となるでしょう。
また、知らぬ間にベランダのプランターや室外機の下にゴミが散らかっていることがあります。これは「貯食」という、カラスの習性が原因かもしれません。貯食とは、エサが豊富にあれば隠しておいて後で食べる習性のこと。万が一ベランダなどで食べ物のカスを見つけてたら、カラスが寄り付かないように、すぐに掃除を行いましょう。
気になるゴミ捨て場のカラス対策
では、改めてゴミ捨て場におけるカラスの対策をまとめてみました。
【対策1】カラスよけネットでゴミ袋を守る
最もオーソドックスな方法は、カラスよけネットをゴミ袋に被せることです。
しかし、カラスよけネットは使用法を誤ると効果を発揮しません。このときに大切なのは、カラスが侵入する隙間を作らないこと。集まったゴミ袋の一部がはみ出してしまわないよう、大きいサイズのネットを用意しましょう。
また網目の大きなネットだと、カラスはくちばしでつついて中身を荒らしてしまいます。網目は5mm以下で、簡単に破れないような頑丈な素材を選んだほうが良いでしょう。
【対策2】ゴミステーションを設置する
開閉式になっているケージ型のゴミ捨て場を設置するという方法もあります。費用やスペースなど設置のハードルは若干高いかもしれませんが、カラスを物理的に遮断することが可能です。
【対策3】カラスが苦手なものを使って遠ざける
カラスは唐辛子に含まれる成分が苦手。唐辛子成分を含んだスプレーやネットの利用で、カラスを寄せ付けない工夫も考えられます。
そのほか超音波を発することで、カラスを遠ざける製品などもあるようです。
カラスを捕まえたり殺したりすることは禁止されている!
どう対策してもカラスの被害が続くと、捕獲や殺処分を考える方もいるかもしれません。しかし鳥獣保護管理法により、許可の無いカラスの捕獲や処分は禁止されています。
違反すると、懲役もしくは罰金が科せられる可能性も。カラスの被害に困っていても、勝手に捕まえたり殺したりしてはいけません。
なお、処分とはいかずとも、本格的にカラスを追い払って欲しいという場合は、造園業者や害獣駆除業者などに相談してみてはいかがでしょうか。
ゴミ出しのタイミングやカラスよけグッズの利用で対策を!
カラスは日の出前に活動するため、夜間にゴミを捨てると、明け方には荒らされている可能性が高いです。可能な限り、収集日の当日朝にゴミ袋を出すよう住民が一丸となって心がけていきましょう。
またケージ型のゴミ捨て場を設置する、唐辛子成分を含んだスプレーを使用するなど、今回紹介した対策方法もぜひ参考にしてみてください。