おうち時間のお悩み解決。食とインテリアの大人なDIYアイデア集
マンション暮らしの感染リスク、こんなに!? 注意点、対処法を知っておこう!
ここ数ヶ月、新型コロナウイルスの感染拡大が世間を騒がせています。三つの密を避ける、テレワークの推奨など、我々の生活にも変化が出てきました。
一方、大勢が暮らすマンションの中では、人との接触がなかなか避けられないという現実もあります。そこで今回は、マンション暮らしにおけるウイルスへの注意点と、その対処法について解説していきたいと思います!
そもそも、“三つの密”って何だっけ?
ウイルス感染防止策の、キャッチフレーズとして叫ばれているのがこの“三つの密”。三密なんて言われたりもしていますが、きちんと理解できているでしょうか?改めてご説明すると、三密とは下記の三つの状況を指しています。
1.換気の悪い密閉空間
2.多数が集まる密集場所
3.間近で会話や発声をする密接場面
ではこの三密、実際どういったところで起きているのでしょうか。満員電車や飲食店、居酒屋だけのことじゃありません。実際のマンション暮らしに当てはめて、考えてみたいと思います。
マンション暮らしの身近な“三密”
エレベーター
2階以上にお住いの方は、ほぼ毎日エレベーターを利用するのではないでしょうか。特に朝の通勤時間などは、大きなマンションであればあるほど混雑しますよね。しかもご近所さんだからと挨拶をしていると、飛沫感染に繋がってしまう恐れも大いにあります。
ただ、通常エレベーターには換気扇か送風機のいずれかが取り付けられています。そのため密閉という状態は考えにくいのですが、時間帯によっては節電目的で停止しているケースも。もしご自分のマンションで換気扇や送風機が回っていないと感じたら、今だけでも24時間運転を続けるよう、管理会社にお願いしてみるのも良いかもしれません。
混雑する時間を避けてみたり、低層にお住まいの方は階段を使うなど、対策が必要ですね。
共用部
物件によりますが、エントランスをはじめ、キッズルームや談話室、フィットネスジムといった共有部を備えているマンションもあります。そういったスペースはセキュリティの関係上、窓が解放されていないことが多いため換気が悪く、三密の状況が生まれやすいと言えます。すでに共有部を封鎖したマンションもあると聞きますので、しばらくはこうしたスペースの利用は控えた方が良いかもしれません。
マンション理事会
分譲マンションにお住いの方なら、『理事会』という言葉は聞いたことがあると思います。理事会とは、管理組合から選出されたメンバーで、マンションの運営について方針を決めていく議会のことです。その主たる業務として、意見交換の為に定期的な会議を開くのですが、今そうした集まりは絶対に避けたいものの一つになってしまいました。
そこで今、急速に広まっているのがこの『オンライン理事会』です。ビデオ通話によってそれぞれが自宅から理事会に参加することで、感染リスクを犯すことなく理事会を行うことが可能になりました。テレワークが急速に広まり、ビデオ通話ができるアプリが身近になったことも、オンライン理事会を実現した要因かもしれません。
感染リスクを少しでも下げるために、理事会はオンラインで行っても問題ないのでしょうか?そこで国土交通省が定める、マンション標準管理規約をみてみましょう。
規約によると、『各出席者の音声や映像が即時に他の出席者に伝わり、適時的確な意見表明が互いにできる仕組みになっており、出席者が一堂に会するのと同等の相互に充分な議論を行うことができるという環境』を満たしていれば、ビデオ通話による理事会の開催も認められるとあります。つまりは、ネット環境が安定しており、問題ない品質で会話ができればOK、ということですね。
もちろん、マンションによって規約が異なる為、ご自分のマンションがどうなっているかは理事会の参加者と話してみてくださいね。
知らぬ間に接触!?知っておきたいウイルスポイント
新型コロナウイルスの感染経路には『飛沫感染』と『接触感染』があると言われています。飛沫感染は理事会の例のように、感染者の飛沫(くしゃみや唾液、会話)から飛んだウイルスを、他の人が吸い込むことで感染することを指します。一方接触感染の場合、感染者がくしゃみを押さえた手で周りの物に触れてウイルスがつきます。それを他の人が触り、その手で口や鼻に触れ、粘膜から感染するのです。
こうした接触感染のリスクは、マンション暮らしの中にも多く潜んでいます。今回は代表的な三つの例をご紹介します。
階段の手すり
エレベーターが混んでいるからと、避けて階段を使うシーンも増えてくるかもしれません。その際、手すりに触れてしまう方も多いのではないでしょうか。
エレベーターのボタン
エレベーターで気をつけたいのは飛沫感染だけではなく、ボタンとの接触も。最近では、階数ボタンの近くに綿棒や爪楊枝を設置するマンションも出てきたと聞きます。直接触らない為の対策としては有効ですね。
オートロックのテンキー
鍵を忘れてしまった際などには、度々利用するオートロックのテンキー。外部のかた、最近だと特に配達員の方が触れる機会が多くなっている部分です。
このように、マンションのあちらこちらに接触感染のリスクが潜んでいます。ちなみに、ウイルスは服やマスクなどの布に付着した際はその後8〜12時間程度生存、先ほど挙げたような金属やプラスチックなど表面がツルツルしたものに付着した場合、最大で48時間も生きているという見解も。
やっぱり大事!正しい手洗い、できてますか?
ここまで感染リスクの高いポイントを紹介しましたが、実際ウイルスを完璧に避けて生活をすることはとても難しいです。そこで!初歩的ですがとっても大事なのが手洗い!仮にウイルスが手についても、それをしっかり落としていくことで、感染を押さえていくことができます。
ところで、手洗いについて、みなさんしっかりできていますでしょうか。不安なあなたの為に、笑顔になれて綺麗になれる手洗い動画を二つご紹介いただきます。ぜひご覧ください。
いかがでしたでしょうか。お二人の教えてくれた手洗いをしっかりと覚えて、帰宅時、調理の前後、食事前は最低限行うようにしてくださいね。
オマケ:外干しは大丈夫?実は気になる洗濯物
ウイルスを警戒する声の中に、「洗濯物は外に干しても大丈夫?」というものがありましたが、ウイルスにとって紫外線は天敵と言われています。今回の新型コロナウイルスに関しても、同様の見解を専門家が示しています。ただ、お部屋が乾燥していて大変という方は、喉の保湿という意味で室内干しは有効ですので、そこは臨機応変にご対応くださいね!
また、外から帰ってきた服や靴は、乾燥させてからアルコールタイプの消臭剤をかけると殺菌できますので、ぜひ試してみてください。
まとめ
このように大勢の人が住むマンションだからこそ、気をつけたい感染リスクはたくさんあります。個人的に怖いと感じたのは、エレベーターの乗り降りの際などに起こる『ご近所さんだから挨拶しなきゃ』というマンションならではの心理です。狭いエレベーターの中で世間話をするだけでも、感染のリスクは充分あります。もちろんご近所付き合いはとても大切ですが、今は緊急事態だということを理解して、極力減らしていく必要があるように感じます。住民一丸となって、心穏やかにマンション暮らしをしていきましょう!