「中古住宅でも構わない」が6割に!リフォームに対する世代間ギャップを調査しました
「マンションと暮らす。」を運営するカシワバラ・コーポレーションが、よりよい住まいを考えるきっかけづくりを目的に、「リフォームに関する実態調査」を全国の20歳~69歳の男女600名を対象にインターネットにて実施しました。世代間による認識の違いがよく出ていて興味深い結果となりましたので、ぜひ最後までご覧ください。
※本調査は一般の方を対象に行われたものです。
調査概要
今回の調査は、以下の通り実施いたしました。
■調査内容 :リフォームに関する実態調査
■調査期間 :2022年9月13日(火)から9月14日(水)
■調査対象 :20歳~69歳の男女600名
■調査対象(内訳) :Z世代(20~26歳)、ミレニアル世代(27~42歳)、氷河期時代(43~51歳)、 バブル世代(52歳~57歳)、ポスト団塊世代(58~69歳)の各120名
■調査方法 :インターネット調査
■調査機関 :シグナルリサーチ
住居は“中古をリフォームでもOK”派が6割
まず、今回の調査で「持ち家なし・リフォーム経験なし」と回答した200名に「住宅を購入する場合、中古住宅でも構わないと思いますか。」と質問してみました。その結果、60.0%が「とても思う」「ややそう思う」と回答し、新築ではなく中古住宅でも構わないと考える人は、世代を問わず多いという結果に。
さらに中古住宅でも構わないと回答した120名に理由を伺ったところ、「新築住宅は価格が高騰しているから」が50.8%、「リフォームすれば綺麗だから」が44.2%となり、 この2つの理由が大半を占めていました。
また、「あなたが中古住宅に住むとしたら、リフォームをしたいと思いますか。」という質問に対しては、85.1%の人が「とてもそう思う」「ややそう思う」を回答しました。つまり、決して古い住居に好んで住みたいわけではなく、“中古でもリフォームをすれば綺麗な住宅に生まれ変わる”という期待が大きいようです。
若者のリフォームは“おうち時間”のため
「あなたは現在の住宅をリフォームしたい/したかったと思いますか。」という質問に、600名の回答者のうち、「とても思う」「ややそう思う」と回答した人は35%という結果になりました。また、「リフォームをしたい/したかった」と回答した人140名に「リフォームしたい/したかったと思う理由」を質問したところ、ポスト団塊世代は、「老後を見据えたリフォームのため」と「建物の老朽化のため」が最多の45.5%となり、ポスト団塊世代は現在の家で長く過ごすためのリフォームを希望する人が多いようです。
一方、Z世代は「おうち時間・趣味の充実のため」が最多の35.7%、続いて「快適性・利便性の向上ため」が25.0%の回答となり、Z世代は自宅をより好みなデザイン・内装にするためにリフォームを希望する人が多いことが分かりました。リフォームといえば壊れた箇所を直すというイメージも強いですが、リモートワークをはじめ、自宅で長い時間を過ごす方が増加したことが、このような結果に繋がっているのではないでしょうか。
老後の生活を見据えたバリアフリー化などが修繕箇所に上がるポスト団塊世代とは、同じリフォームという行為にも世代間で認識に大きく違いがあるようです。
意外と知らない!?リフォームに関する支援制度
一定の要件を満たすリフォームを行なう場合、所定の補助金額を交付する補助金や支援制度が国では用意されていますが、みなさんはご存知でしたでしょうか?今回の調査でリフォーム希望者140名に対し、「リフォームで補助金や支援制度を利用できることを知っていましたか。」と質問したところ、79.3%が「知らなかった」と回答をしました。また、リフォーム経験者200名に同様の質問をしたところ、64.0%が知らなかったと回答し、リフォームに関する補助金や支援制度を知らずにリフォームを行なっている人も多くいることが分かりました。もったいないですね。
この記事をお読みの方の中にはリフォームをご検討中の方もいらっしゃるかもしれませんが、その際はぜひ支援制度を活用することをお忘れなく!
まとめ
今回のアンケートから、理由に違いはあれどリフォーム自体への興味関心が世間的に高まってきていることが分かりました。マイホーム=新築という時代から、より多様な暮らしの形が求められてきている時代へと変化しつつあるようです。
もちろん、これは戸建住宅に限った話ではなく、集合住宅でも同じことが言えます。もし資産としてお持ちの物件がある場合は、そうした生活者の目線を意識した修繕・リフォームをしてみてはいかがでしょうか。