ゆとりのある駐車場に必要な寸法ってどのぐらい?
マンションの駐車場を選ぶにあたって、気になるのが駐車するときにストレスを感じないサイズかどうか。幅、長さ、車路幅(駐車場内で車が通行するスペースの幅)のいずれもある程度の余裕がないと、使いづらいものになります。
ここでは駐車スペースの寸法を中心に、使いやすい駐車場の条件などを解説していきます。
「車止め」の位置・寸法の目安もある?
駐車スペースだけでなく、車止めの位置や寸法も知っておきたいところ。
基本的にホームセンターなどで販売しているコンクリート製の車止めは、横幅60cm程度のサイズが多いといえます。そんな60cm程度の車止めを、1つの駐車スペースに付き、横並びで2つ置くことになるでしょう。
車止めと車止めの間隔は、軽自動車専用の駐車スペースであれば60cm。普通車用のスペースであれば、70cmが標準的な設置間隔になります。
そして、車種にもよりますが、後ろの壁面から車止めの間隔は一般的に次の通りです。
・軽自動車:30cm〜50cm
・普通自動車:100cm〜120cm
寸法以外にも快適な駐車場の条件はまだまだある!
これまで紹介したように、ゆとりのあるスペースかどうかは、駐車場を利用するうえで大切な条件です。
ただ快適な駐車場の条件はそれだけでなく、場所や勾配の有無などによっても変わってきます。
ボディの劣化が避けられる駐車場の位置とは?
駐車場に屋根がついていない場合、マンションの敷地のどこにあるのかも考えておく必要があるでしょう。なぜなら日の当たり方によって車は、太陽光の影響を受けることで、ボディの劣化が進行してしまう可能性があるためです。
日当たりの良い南面に屋根のない駐車場がある場合、とくに夏場は長時間、太陽光を浴び続けることになります。長時間にわたって太陽光を浴び続けてしまうと、車のボディは紫外線による色あせやコーティングの剥げが進んでしまう可能性があります。車内のダッシュボードがもとの黒色から白っぽく色あせするのも、紫外線の影響によるものです。車が太陽光によるダメージを受けないようにするには、駐車場はできるだけ北側に設置されていたほうがよいといえるでしょう。
駐車場に適度な勾配はあるか
駐車場は、雨水を流れやすくするために勾配(傾斜)をつけるのが一般的です。理想的な勾配は2〜4%(角度が2〜4度)が目安となります。
一方で勾配が6〜10%になると、かなりの急角度となります。駐車するときにはアクセルをかなり踏み込まなければならなくなり、場合によっては事故につながりかねません。駐車場の設営や選ぶときは、勾配が適切な設計かどうかも、念のため事前に確認しておきましょう。
勾配や日当たりも考慮した駐車場の設営や選択を
駐車スペースにゆとりを持たせるための寸法を改めておさらいすると、標準サイズは幅2.5m×長さ5mで、車路幅5.0m程度です。駐車スペースのサイズのほかにも、勾配や日当たりなども考慮したうえで快適な駐車場の設営や選びをしましょう。