暮らしの悩み

駐車場は砂利敷きでもOK? メリット・デメリットを解説!

2020.05.14
駐車場は砂利敷きでもOK? メリット・デメリットを解説!

砂利敷き駐車場は砂利を敷くだけなので、コンクリートやアスファルト舗装と比べると、簡単かつ低予算で工事ができるイメージがあります。とはいえ、本当に砂利敷きでOKなのか、気になるところ。

そこでこの記事では、砂利敷きのメリットだけでなくデメリットも踏まえて、砂利敷き駐車場の特徴を紹介。駐車場の仕様に悩んでいる方は、ぜひ参考にしてみてください!

砂利敷きにする3つのメリット

今なおよく見かける砂利敷き駐車場。まずはどんなメリットがあるのか確認していきましょう。

【メリット1】費用が安く施工も簡単

コンクリートやアスファルトなどで舗装を行う場合、土地を一度掘り下げ、砕石(さいせき)などを入れてしっかりと土台を作る必要があります。そのため、砂利敷きに比べてどうしても工事に手間がかかるのはもちろん、費用も高め。

砂利敷きは、業者に依頼するとしても多くの人手を必要としないため、大きなコストもかかりません。駐車場の舗装を安く済ませたいという場合に向いています。

【メリット2】工事期間が短く撤去も簡単

砂利はコンクリートやアスファルトと比較して固まるまでの期間を必要としない分、工事期間も短く済みます。

将来的に駐車場として利用しなくなった場合、取り払うことも簡単。撤去費用も安価です。

【メリット3】安心安全効果がある

誰かが踏むたびに「ジャリッジャリッ」と音が鳴るため侵入者が分かりやすく、駐車場内での不審者対策として役立ち、防犯効果があります。

あわせて、細かい石から成る砂利はコンクリートと違って面で出来ていないため、雨の日の排水性が良く、滑りにくいといったメリットもあります。

砂利敷きにする3つのデメリット

比較的簡単に工事ができて、費用も安いといったメリットのある砂利敷き。では、逆にどういったデメリットがあるのでしょうか。

【デメリット1】車や靴が汚れやすい

コンクリートのように全面を舗装した状態とは異なり、砂利敷きの場合は隙間にある土やホコリが風で舞い上がることで、車体を汚す恐れがあります。

また砂利敷きの駐車場は表面の水はけが良く、雨の直後でもすぐに乾いたように見えます。しかし、砂利の下は土ですので、乾いたように見えても土が湿っている場合は、ぬかるみで靴を汚してしまう可能性もあります。

【デメリット2】走行や歩行時に慎重にならざるをえない

勢いよく自動車を動かした際に、跳ねた石が車体やホイールを傷付けることもあります。

また特に女性はヒールだと、砂利の上でバランスが取りづらく、歩行がスムーズにいかないケースも。そのほか、ベビーカーや車いすなどに付いている細い車輪は自動車のタイヤよりも砂利に埋まりやすく、移動に影響が出ることもあるでしょう。

【デメリット3】雑草の手入れなど管理に手間がかかる

砂利の下地は土なので、雑草が生えてくる可能性もあり、その手入れは手間といえるかもしれません。対策としては、土の上に防草シートを敷いて日光を遮ることで雑草を抑制するといった方法もあります。しかし、防草シートを敷く前に雑草を根元から抜く作業が必要となるため、これはこれで手間がかかります。

また、砂利の間に紛れ込んだ落ち葉は、掃き掃除しづらいことも。砂利敷きの駐車場を長く使用し続けると砂利が減ることもあるので、その際には減った砂利を足す作業も必要になってきます。

コンクリート舗装の駐車場と比べると、新設時の工事の手間はそこまでかからないものの、その後の管理負担は大きくなるのがデメリットといえます。

駐車場に向くのは砂利ではなく「砕石(さいせき)」!

砕石

砂利と砕石はよく混同されがちですが、厳密には異なります。それぞれの特徴を比較してみると、砂利ではなく砕石の方が駐車場には向いているということがわかります。

丸みを帯びた「砂利」は地面が安定しにくい

まずは「砂利」の特徴から見ていきましょう。

砂利とは岩石が長い時間をかけて自然に擦れ合ううちに、角がとれて丸みを帯びた小石のこと。角がなく粒の大きさの揃った砂利を駐車場に敷くと、小石同士がかみ合わずにいつまでも安定しません。そのせいで、砂利の上は歩きにくく、タイヤも沈み込みやすくなってしまいます。

タイヤが砂利に取られ、走行が不安定になってしまうことを考えると、駐車場には不向きといえそうですね。

ゴツゴツした「砕石」なら地面も安定しやすい

一方で、元々は大きかった岩石を人工的にクラッシャーで砕いて出来上がった石を「砕石」といいます。自然に角の取れた砂利とは対照的に、粒の大きさが不揃いで、ゴツゴツとした形状が特徴。砕石であれば石同士が隙間を埋め合い、しっかりとかみ合うことで地面も安定しやすくなるのです。

砕石を敷き詰めた駐車場は、車のタイヤも沈み込みにくく、安定した状態での走行が可能。砂利よりも地面が安定しやすい砕石のほうが、駐車場には向いているといえます。

飛び散る小石対策ってどうしたら良いの?

デメリットでも紹介した通り、飛び散った小石などによって車を傷つける恐れがあるのは、やはりネック。しかし、対策を講じることで小石の飛び散りは予防できるんです。以降では、その方法を紹介していきますね。

【防止策1】飛散防止マットを敷く

砂利の上に飛散防止マットを敷くことで、小石の飛び散りを防ぐといった方法があります。飛散防止マットはハニカム構造と呼ばれる正六角形を均等に並べた構造のおかげで、砂利の量が減ることや飛散を防ぐことができるのです。

そのほかにも、飛散防止マットによって地面が安定し、タイヤが滑りにくくなる効果も。デメリットでも紹介した、ベビーカーや車いすのスムーズな移動も促してくれます。

【防止策2】専用スプレーで砂利同士を固める

飛び散りを防ぐ手段としては、ウレタン樹脂などの液体で砂利同士を接着させる方法もあります。スプレーで吹きかけるタイプが多く、すでに敷かれた砂利にも使用可能。砂利が固まることで、土が日光に当たる面積も小さくなるため、雑草の成長を抑制する効果も期待できます。

砂利と砂利の間の細かい隙間が埋まることで、落ち葉掃きや雪かきもスムーズに。固まる効果の持続期間は環境にもよるものの、3〜5年は持つとされています。

管理は手間だが、安く済ませたいという方向き!

砂利敷きの駐車場はコンクリートやアスファルトに比べて、低コストかつ短期間での工事が可能です。撤去する際も楽に取り払えるなどのメリットもあります。

一方で、小石の飛び散りや雑草のメンテナンスなど、デメリットも存在します。もし駐車場を砂利敷きにするのなら、今回紹介した防草シートや飛散防止マットなどで可能な限りデメリットを軽減していきましょう。

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