マンション換気口の掃除手順を解説! 掃除を怠るとどうなるの?
2003年の建築基準法の改正により、マンションは24時間換気システムの導入が義務づけられています。
とはいえ、換気口のお手入れをつい怠ってしまう人は少なくありません。換気口の汚れが蓄積すると、換気機能の低下から壁の汚れや健康被害につながるおそれも。
この記事では、換気口の掃除手順や頻度、換気口の交換目安の時期について解説します。
マンション換気口の掃除手順
1.カバーとフィルターを外す
まずは換気口のカバーとフィルターを外します。
取り外し方はメーカーによって異なり、プッシュだけで外れるタイプもあれば、ネジで固定されているタイプもあります。取り外しにドライバーが必要な場合もあるため、ネジ穴のサイズも含めて事前にカバータイプを確認しておきましょう。
カバーやフィルターを取り外す際は、ホコリや塵を吸い込まないようにマスクを着けておくと安心です。
2.フィルターを掃除する
カバーとフィルターを取り外したら、フィルターを掃除します。
外からのホコリや汚れの侵入を防ぐフィルターは汚れがたまりやすいので、必要に応じて掃除機で吸い取ってから、軽く水洗いします。
汚れが酷い場合はスポンジやブラシの使用も。ただし、強くこするとフィルターが破けるおそれがあるため丁寧に扱いましょう。
水洗いしたフィルターをそのまま取り付けると、カビが発生する原因になります。必ず、陰干しで完全に乾かしてから取り付けましょう。
3.換気口本体を掃除する
フィルターを乾燥させている間に、換気口本体を掃除します。
本体の掃除には、以下の4つの道具を用意しておくと便利です。
・雑巾またはタオル
・割り箸
・キッチンペーパー
・輪ゴム
水洗いをすると室内に水が流れ込んでしまうおそれがあるため、割り箸にキッチンペーパーを巻き付けた道具や、雑巾やタオルで汚れを拭き取ります。
換気口は常に稼働しているため、長年放置していると汚れで真っ黒になっているケースも。汚れがひどい場合は、中性洗剤を使用するのがおすすめです。水に溶かした中性洗剤を雑巾などに染み込ませる方法や、スプレータイプの中性洗剤を使用する方法があります。
4.換気口周辺の壁を掃除する
フィルターや本体だけでなく、換気口周辺の壁も汚れているケースがあります。
こまめにフィルター交換や掃除を実施していれば、フィルターが汚れをしっかりキャッチしてくれます。ただし、フィルターが汚れたままでは、取り切れなかったホコリや塵が換気口周辺の壁なども汚してしまうのです。
壁をお手入れする場合は、なるべく擦らないように優しく汚れを拭き取ります。水拭きすると汚れをさらに広げてしまうおそれがあるため、まずは乾いた雑巾やタオル、ブラシなどでこびりついた汚れを落としましょう。
汚れがひどい場合は本体と同様に中性洗剤も有効ですが、壁の材質によっては使用できないケースもあるので注意が必要です。
換気口の掃除を怠るリスク
快適な住環境維持のためには、換気口のこまめなお手入れが必要です。
換気口の掃除を怠ると、換気機能が落ちてしまい、室内に汚れやアレル物質をためこむ原因にもなります。十分な換気ができず、カビの発生、ハウスダストアレルギーやシックハウス症候群といった健康被害につながるおそれもあります。定期的に掃除し、清潔な状態を保ちましょう。
ホコリや塵は、時間が経つにつれてこびりついてきます。一度こびりついてしまうと掃除も大変になってしまうため、できれば3ヵ月に1回のペースで掃除するのがおすすめです。
必要に応じてマンションの換気口は交換する
換気口の交換目安は約10年ほどです。常に換気をしているため、お手入れをしていても劣化は避けられません。古い換気口を使用し続けていると、毎回の掃除も大変です。
・黄色く変色してきた
・掃除しても汚れが落ちない
・換気口周辺の壁がすぐに汚れる
これらのサインが出てきた場合には、交換を検討しましょう。換気機能が向上するだけでなく、お手入れもぐっと楽になるはずです。
3ヵ月に1回の頻度で換気口の清掃を
適切な換気機能を維持するためには、こまめな換気口の掃除が不可欠。フィルターや本体の掃除頻度は、3ヵ月に1回程度がおすすめです。
長期間汚れを放置していると、掃除が大変になるだけでなく換気機能も落ちてしまいます。十分な換気ができないままでは、ハウスダストアレルギーなどの原因になるおそれもあります。
換気口やフィルターの汚れがひどい場合は、中性洗剤なども使って丁寧に汚れを落とします。こまめに掃除をしてもすぐ汚れる、本体が黄ばんできた場合には換気口の交換も検討しましょう。