引っ越しの挨拶をしたいけれど相手が不在……こんなときどうする?
引っ越しの挨拶は、直接会って「これからよろしくお願いします」と伝えるのがベストです。ただ、当然ですが不在のケースもあるでしょう。
では、不在時にはどういった対応を取れば良いのか。今回の記事で改めてまとめてみました。
相手が不在なら3回を目安に再訪問を検討しよう
相手が不在の場合は、時間帯や曜日を変えて再度訪問してみましょう。
例えばファミリー世帯であれば、早朝は朝食の準備や片付けで忙しい可能性が高いので、午前中であれば昼前の10時頃、もしくは午後であれば昼食が済んだ14時頃から17時頃の間が良いでしょう。独身世帯の場合、日中は仕事に出て留守にしていることも多いはずですから、夜の18時頃〜20時頃が再訪問のタイミングといえるでしょう。
再訪問の回数は、だいたい3回が目安と言われています。ただ、1回訪問してみて不在の場合は、記事内で紹介する手紙を残したうえで、共用スペースで相手とすれ違った際に挨拶を行うといった対応でも良いかもしれません。
直接挨拶できない場合は手紙を残そう!
なかには訪問先が不在続きで、どうしてもタイミングが合わないこともあります。そんなときは手紙に「名前」「引っ越してきた日時」「住んでいる階」などを書いて、挨拶の品物を添えておきましょう。
手紙の書き方と挨拶品の選び方については、以降で紹介していきますね。
不在時の手紙はどうやって書けばいい?
では、不在時に残しておく手紙についてどのように書けば良いのか、見ていきましょう。
【書き方1】簡易的なレターセットやメッセージカードを準備
手紙はチラシの裏やルーズリーフでなければ、文房具店や100円ショップなどで売っている簡易的なレターセットやメッセージカードで十分といえます。ただ凝ったデザインや華やかな装飾がついているものだと、幼稚な印象を与えてしまう可能性もあるため、シンプルな無地のものを選択すると良いでしょう。
なお、訪問先の年齢層などが分かっている場合は、相手に応じて色やデザインを合わせるとより好印象を与えることができるかもしれません。高齢者の方であれば上品な色合いの和紙、若い方であれば多少ポップなデザインで明るさを表現できるようなカードを選ぶのもアリですね。
【書き方2】名前は苗字だけの記載でもOK!
手紙には、最初に自己紹介を書くのが一般的です。その際、家族であれば世帯主の名前のみで問題ありません。
ただ、ひとり暮らしの女性の場合、フルネームを描いてしまうと性別がわかってしまう可能性もあります。そのため、無用なトラブルを避ける意味でも苗字だけにしておいた方が安心かもしれませんね。
【書き方3】引っ越し日や何階に住んでいるかも書くと後々スムーズに
挨拶の手紙には「何月何日」「どこに」引っ越してきたのかもあわせて書いておきたいところ。記載がないと、手紙を受け取った相手も「いつからここに住みはじめた人なの?」と、困惑させてしまうかもしれません。
もちろんセキュリティ面の不安もあるため無理にとは言いませんが、後で会ったときにコミュニケーションがスムーズにいく可能性はあるでしょう。
【書き方4】手紙での挨拶となってしまった理由も添える
「なぜ手紙なのか」をさりげなく記載しておくと、相手に妙な誤解を与えずに済みます。例えば「引っ越しのご挨拶に伺いましたがご不在でしたので、手紙による挨拶に代えさせていただきました。失礼をお詫びします」と添えておけば、「顔を合わせたくないのかな?」などと相手に誤解を与えることもありません。
また手紙で挨拶を済ませた後、共用スペースなどで相手とすれ違った場合は「その節は直接訪問できず、お手紙で失礼しました」とお詫びの挨拶も伝えておくと、より好印象を与えられるかもしれませんね。
【書き方5】子どもやペットの存在も伝えておく
小さな子どもがいると、泣き声や騒いでいる音が周囲に迷惑をかけてしまうかもしれません。また、ペットの鳴き声や臭いが周囲とのトラブルに発展してしまう可能性もあります。
そのため挨拶の時点で、子どもやペットの存在に触れて「お騒がせするかもしれませんが、何かあればご指導ください」ときちんと伝えておくことも大切です。
手土産はどんな基準で選べばいいの?
続いては、引っ越しで持参したい挨拶品の選び方について紹介していきます。
【選び方1】高額で大きなサイズのものは避ける
あくまでも挨拶に添えるための品なので、大きなものはもちろん、高額な品も避けたほうが賢明です。「こちらも何かお返ししたほうがいいのかな……」と、相手に気を遣わせてしまう可能性があるためです。
ポストに入ったり、ドアノブに引っ掛けられたりするサイズで、500円〜1000円程度の品を選ぶと良いでしょう。
【選び方2】お菓子や日用品などの後に残らない品
関わりの深い場合を除き、写真立てや身につけるものなど、ずっと残る品を挨拶品として渡すことはあまりありません。お菓子や日用品など、後に残らないものが向いています。
お菓子については、クッキーやせんべいのような定番のお菓子だと、年齢によって好みが分かれることもあまりないでしょう。日持ちしますし、なおかつ1個ずつ包装されたお菓子であれば、小分けにして食べることもできます。
また日用品に関しては、少し上質な紙を使っていたり、丁寧に梱包されたりしているティッシュなども立派な挨拶品となります。最近ではラップや保存用バッグなどを詰め合わせたギフト専用パックもあり、実用性も高いため、想像以上に喜ばれるかもしれませんね。
【選び方3】好みが分かれる品は選ばない
挨拶品は特定の1人が使用するとは限らず、家族全員が日常の生活で使うような品が良いでしょう。前述したティッシュなどは、まさにそうですね。
また「自分が好きな品」というよりは、万人受けする一般的な商品を選ぶのが王道です。初対面の人からあまりメジャーではない品を送られると、せっかく挨拶品を渡したにもかかわらず、それが逆に不信感につながってしまうかもしれません。
一回訪問して不在なら手紙を残しておこう!
相手が不在の場合は時間帯や曜日を変えて再度訪問しても良いですし、一回訪問して不在の場合は手紙を残すことも検討しましょう。手紙を渡した後、もし共用スペースで相手とすれ違った場合は「その節は直接訪問できず、お手紙で失礼しました」といった挨拶ができると良いですね。
なお、手紙に挨拶品を添える場合は相手に気を遣わせないためにも、あまりにも高額な品を避けて500円〜1000円程度に納めるのが無難。クッキーやせんべいなどのお菓子、ティッシュやラップなどの日用品が定番です。