理事・管理

自治会に入らないとどうなる? デメリットを解説!

2020.07.30
自治会に入らないとどうなる? デメリットを解説!

地域行事への参加や会費の支払い、役員の業務など何かと負担の多い自治会。読者のなかには「自治会に入るの嫌だな……」と思う方もいるかもしれません。では、自治会に入らないとどういった不利益を被るのか。この記事で紹介していきたいと思います。

そもそも自治会や町内会の役割は? メリットは?

自治会や町内会は、もともと戦前に、市区町村の下部組織として誕生。国により整備された、地域住民主体の組織のことです。

戦後は一時的にそれらの組織は結成を禁じられたと言いますが、その後新たに結成を許され、現在まで続いています。現在は国の直接の整備下にありません。そのため「任意団体」という扱い。各自治体の運営方針に沿って、規約を定めています。

なお、基本的に自治会と町内会は、呼び方が違っているだけで役割は同じ。地域ごとに呼び方が異なるだけです。

そんな自治会や町内会に加入すると、地域住民と交流が持てるというメリットがあるでしょう。地域によって異なりますが、お祭りや清掃活動などのイベントを行っている場合、自然と地域住民同士のコミュニケーションが生まれるといえます。また日頃から交流があると、災害時などのいざ困ったときに助け合えるといったメリットもあるかもしれません。

自治会に加入しないことによる4つのデメリット

任意団体である自治会。入らなくても法律的には何も問題はありません。ただ、地域で暮らしていくうえでは、一定のデメリットが生じる可能性もあります。

では、自治会に入らないことによるデメリットは何か。以降でまとめてみました。

【デメリット1】ゴミ集積所を利用できない可能性がある

ゴミ集積所

自治会への入会を断ったら「ゴミを出させない」と、ゴミ集積所の使用を制限されてしまったという例があります。

掃除当番を持ち回りで担当したり、カラス対策のネットを購入したり、自治会が集積所を管理しているケースも多い。そのため掃除や費用を負担しないのであれば、ゴミ集積所も使わせないという、言い分があるようです。

ただこれは逆に言うと、ゴミ集積所の掃除を担当したり備品の購入費用のみを負担したりするのであれば、解決できる可能性があります。もし自治会の加入を断ってゴミ出しを制限されるようであれば、前述した折衷案を提案してみてはどうでしょうか。

それでも問題が解消されない場合は、自治体に直接相談してゴミを自宅前に取りに来てもらうなどの方法を検討してみましょう。

【デメリット2】いざ困ったときに町の人を頼りにくい

女性電話

自治会に加入しないとなると回覧板が回ってこなかったり、定例会などにも参加できなかったりするため「町の人には依存しない」という覚悟は必要になるかもしれません。

自治会加入者は地域のために清掃に取り組んだり行事の準備を行ったり、何かしらの業務を負担しています。こういった活動を理解せずに、困ったときだけ町の人に頼ろうとするとあまりいい顔はされないでしょう。

確かに現在はSNSの普及などで、簡単に人とつながれる時代でもあり、わざわざ自治会に入る必要はないように感じるかもしれません。しかし、いざ困ったときの身近に頼れる存在として、自治会が機能している側面もあります。

【デメリット3】自治会主催の行事に参加しづらい

祭り

自治会では、子ども会やお祭りなど、地域の園児や小学生が楽しめるイベントを行政と合同で企画・運営している場合もあります。こういった行事は、学校以外で子どもたち同士が接する場としても、重要な役割を果たしているといえるでしょう。

もちろん、自治会加入の有無を問わず全員が参加できる場合も多いかと思います。ただ、自治会に加入していないと周囲から「こういう集まりだけは来るんだ……」と思われ、多少の気まずさが出てくるかもしれません。

【デメリット4】災害時に困る可能性がある

避難

内閣府の報告によると、1995年の阪神・淡路大震災のときには、救助された人の8割は家族や近所の人たちによって助けられたといいます。つまり日頃の自治会活動を通じて、地域の人と接点を持っていれば、災害時においても「○○さんがいないけど大丈夫かな……」と気づいてもらいやすくなるでしょう。

また、災害時には消防や警察の手が届かない部分を、自治会が物資の供給や避難場所確保などを行うことで補っている場合もあります。自治会に加入することで、災害時の支援も受けやすくなるのではないでしょうか。

加入は自由だが一定のデメリットもある……

以上、自治会に入らないことによるデメリットを紹介してきました。あくまでも任意団体である自治会は、加入しなくても何か罰則があるわけではありません。

しかし、「ゴミ集積所を利用できない」「いざとなったときに町の人を頼りづらい」など一定のデメリットがあることも確かです。そのため、今回紹介したデメリットも考慮したうえで、自治会に入るかどうか検討してみてはいかがでしょうか。

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