暮らしの悩み

マンションにドレンヒーターは必要? 使用するタイミングを解説

2024.05.01
マンションにドレンヒーターは必要? 使用するタイミングを解説

寒い季節になると聞くようになる水道管や排水管の凍結に関するトラブル。排水管の凍結は、建物や住居にも影響を及ぼします。排水管の凍結に関するトラブルの対策のために、ドレンヒーターの設置を検討してみませんか?

この記事では、ドレンヒーターの役割と必要な理由、設置場所や使用のタイミングについて説明します。導入する際の参考にしてください。

ドレンヒーターの役割

ドレンヒーターは配管の凍結を防ぐための機械

ドレンヒーターは排水管に熱を供給し、排水管の凍結を防ぐ機械です。

屋上で溶けた雪は雨水排水管(ドレンパイプ)を通って排水されますが、ドレンパイプが凍結した状態で屋上に雪が積もった場合、気温の上昇で溶け出した雪は上手く流れません。

排出されずに屋上に溜まった水は雨漏りにつながります。雨漏りが起きると住戸の壁紙が剥がれたりカビが発生する可能性もありますし、放置すれば住戸内部の腐食が進行してしまう恐れもあるでしょう。

ドレンパイプを温めて雪溶け水の排水をスムーズにすると、建物の劣化防止につながります。

マンションにドレンヒーターは必要?

雪国では冬場にパイプが凍結してしまうことも

気温が低く、頻繁に雪が降る地域ではドレンヒーターが必須です。

屋上に積もった雪は気温の上昇や日光によって溶かされ、ドレンパイプ内に流れ込み排水されます。

しかし、排水量が少ないと水が出口まで届かずパイプ内に留まり、気温が下がった際に凍ってしまいます。そしてまた日中に気温が上がり雪が溶け出し、日が落ちて気温が下がり水が凍る。この繰り返しでドレンパイプ内は凍結していきます。

冬場にドレンパイプ内部が凍結すると屋上の雪が溶け出した際に排水ができず、屋上に水が溜まってしまいます。

とくにドレンパイプが外部に露出している場合は凍結リスクが高くなるので注意しましょう。

マンションのドレンヒーターの設置場所

マンションのドレンヒーターは、屋上にある排水溝に設置します。

屋上にある排水溝から熱を与えて排水出口までのパイプ全体をヒーターで温め、凍結を未然に防ぎましょう。

なお屋上の排水溝は土や枯れ葉などのゴミが溜まりやすく、詰まりの原因になり得るので定期的な清掃が必要です。

ドレンヒーターを使用するタイミング

気温がマイナスになる時期にヒーターの使用を始めよう

ドレンヒーターは気温がマイナスになるタイミングで使用を開始し、春先まで稼働させたままにしておくのがおすすめです。

ドレンパイプは長時間使用しない場合や、気温が-4℃を下回りパイプ内部の水が急激に冷やされた際に凍結します。ただし、-4℃を下回っていなかったとしても、気温が氷点下近くであり強い風が吹いているときは実際の気温が低くなってしまうので、注意が必要です。凍結する可能性が出てくる前に使用を開始し、対策しましょう。

冬の間中ヒーターをつけっぱなしにすると、電気代が気になりますよね。しかし、暖房器具が一番電力を消費するのは立ち上がりのタイミングだといわれています。安易に切り替えるよりも、つけっぱなしにしていたほうが電気代を節約できる可能性があります。

ドレンヒーターは寒冷地のマンションの必須設備

頻繁に雪が降るような気温が低い地域のマンションでは、給湯器や水道管の凍結事故やドレンパイプの凍結による漏水事故が発生する可能性があります。

ドレンパイプの凍結を防ぐなら、ドレンヒーターの導入は必須です。パイプ内部を温めて凍結を防ぎ、スムーズな排水を促します。気温がマイナスになるタイミングで稼働を始め、雪が降らない暖かい季節になるまでつけたままにしておきましょう。

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