暮らしの悩み

下階から子どもの足音で苦情がきた!! どんな対策を行うべき?

2020.09.01
下階から子どもの足音で苦情がきた!! どんな対策を行うべき?

マンションでよく聞かれるのが、子どもの足音に関するトラブル。「苦情がきたので、びくびくしながら暮らしている」「気をつけていても、苦情が止まない」といった声もあります。

そこで今回は、マンションでの子どもの足音対策をご紹介します。子どもに「走らないで!」と怒り続けるのではなく、もっとストレスの少ない対策方法について考えてみましょう。

子どもの足音はトラブルになりがち

子どもが出す音については、多くのマンションでトラブルの原因になっています。そのなかでも代表的なのが「足音が下階に響く」という問題です。

小さな子どもは、バタバタと走り回ったり飛び跳ねたりしてしまいがち。特に子どもが複数人いたり、友達が遊びにきたりしていると、騒音はひどいことになってしまいます。

下階の住民も、最初は「子どもだから仕方ない」と我慢されるかもしれません。しかし、毎日のことだったり、夜勤などライフスタイルが違ったりすると、段々とストレスや不満が蓄積。直接苦情を伝えたり、管理会社に相談したりすることになります。

子どもの足音がトラブルに発展してしまう理由

子どもの足音がトラブルにまで発展してしまう理由としては、以下の2つが考えられます。

【理由1】フローリングは音が響きやすい

フローリング

マンションでよく用いられる床材のフローリングは、畳やカーペットに比べて音が響きやすい素材です。

また、マンションは鉄筋コンクリート造だからと安心している方が多いのも落とし穴。たしかに木造や軽量鉄骨造に比べると遮音性は高いですが、子どもの走る音などはどうしても響いてしまいます。

【理由2】上下階の住民の関わりが少ない

マンションの隣人とは、廊下などで顔を合わせる機会が多いかもしれません。しかし上下階の住民とは、エレベーターなどで一緒にならない限り、なかなか顔を合わせる機会が少ないものです。

同じ足音でも、よく知っている人が出す音と、見知らぬ人が出す音とでは、ストレスの度合いが全く違います。見知らぬ上階の子どもがバタバタ走り回る音が毎日聞こえれば、不快に感じてしまう方も多いです。

子どもの足音を軽減するためにできることは?

では、どうやって子どもの足音を軽減すれば良いのでしょうか。以降で対策をご紹介していきます。

【対策1】床に防音シートを敷く

音が響きやすいフローリングには、防音マットやカーペットなどを敷くのが効果的。子どもの遊び場などによく敷かれる「ジョイントマット」でも良いですが、遮音性の高い防音用の商品を選ばれると、さらに効果が高いでしょう。

防音マットがどのくらい音を抑えられるかは、JIS規格の「遮音等級」で確認できます。等級を取得している商品なら「⊿LL-40」などと表記されており、この数字が低いほど音を伝えにくくする効果が高いです。

リビングや子ども部屋など、子どもがよく遊ぶ部屋をメインに敷いてみてくださいね。

【対策2】子どもが飛び跳ねないように注意する

マンションで暮らすなら、子どもにしっかりと「ジャンプしない、バタバタしない」とマナーを教えることも大切です。頭ごなしに怒るのではなく、「下の階の人がびっくりするから、家ではゆっくりしようね」と理由を含めて、何度も伝えます。

また、子どもが1日中静かに過ごすのは、なかなか難しいもの。活発な子どもは、お昼のうちに外で走り回って発散させ、家ではゆっくり過ごすよう生活スタイルを工夫されるのも良いでしょう。

【対策3】下の階の住民とコミュニケーションを取る

下階の住民とは、入居時の挨拶だけでなく、日ごろからコミュニケーションを取るよう心がけましょう。

「いつもうるさくてすみません」「何かあればいつでも仰ってください」などと、申し訳ない気持ちを伝えると、下階の方も多少の音なら許容しやすくなります。

子どもが小さいうちは、お菓子やお土産など、ときどき意識的にお裾分けを行うという方も多いです。

下階の住民が神経質になりすぎているケースも……

神経質

防音マットや子どもへの言い聞かせなど、いくら対策しても下階からの苦情が止まないことがあります。また、子どもが学校へ行っている時間や、寝ているはずの時間に、うるさいと苦情を言われることも。

心当たりのない場合は、もしかすると下階の住民が特に音に敏感な方かもしれません。対処法としては、まず「防音マットなどで対策している旨」をきちんと伝えること。あまりにも苦情が止まない場合は、管理会社や理事会にも相談し、解決策を模索しましょう。

あまりにも苦情がひどい場合は引っ越しも検討

どうしても足音が改善できず、苦情が止まらない場合には引っ越しも視野に入ってくるかもしれません。

なお物件としておすすめは、最も防音性が高いと言われる鉄筋コンクリート造(RC造)のマンション。木造や軽量鉄骨などに比べて、壁の密度が高く、遮音性に優れています。

子どもに言い聞かせたあとは、最大限できる対策を!

マンションで暮らしていると、子どもが走ったりジャンプしたりする足音で、下階から苦情がくるトラブルは少なくありません。子どもにマナーを教えることも大切ですが、完全にコントロールするのは難しいので、防音マットなどの対策を行いましょう。また、下階の住民とはコミュニケーションを積極的に取るようにして、苦情が続く場合はきちんと対策している旨を伝えることも大切です。

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