
マンション管理は「管理会社に全部お任せ!」がダメな理由
マンションの建物や敷地、附属する施設を管理するために、区分所有者(マンションの購入者)全員で構成される「管理組合」。マンションの維持管理を円滑に行うためにも欠かせない存在です。そこで、連載6回目では管理組合がそもそもどのような組織なのか、これから詳しくご紹介したいと思います。
理事会の役員といっても、そのメンバーはマンションを区分所有する一般の人から構成されるわけですから、管理業務に関して専門的な知識を持っていない人がほとんどではないでしょうか。
しかし、これまで紹介した通りマンションの管理業務は多岐にわたり、専門的な知識が要求される内容も含まれています。さらに居住者の苦情に対応したり、保守・点検会社と交渉したり、時間や労力が相当かかる業務もあります。
そのため居住者の相談窓口や清掃業務、書類作成や会計管理などを中心に、マンション管理に精通した管理会社やマンション管理士に委託して運営をサポートしてもらうケースがほとんどです。このように業務を委託する場合、管理会社やマンション管理士に支払う費用はマンションの管理費のなかから捻出されます。
なお管理会社やマンション管理士の役割について、以下の記事でも詳しく解説しています。
マンションにおいては「管理員」がいるケースもあるでしょう。
ほとんどは契約している管理会社から派遣されるわけですが、具体的な業務としては、エントランスでの受付業務、来客や住人への苦情対応などを担います。
その他にも報告連絡業務の一環として掲示板にポスターやお知らせを掲示したり、共用部分の清掃をしたり、ゴミの収集に立ち会ったりするなど。マンションによって任せる項目は異なりますが、住民が気持ちよく暮らすための業務を担当してくれる存在といえるでしょう。
マンションにおける良好な住環境を確保するために、さまざまな業務を請け負う管理組合。管理業務の一部は管理会社などに委託するケースがほとんどかと思いますが、管理にまつわる最終的な意思決定は管理組合、つまりマンションの所有者が行うことになります。
ここまで紹介してきたように改めて管理組合の役割を認識し、自分たちの暮らしを快適にするために工夫できることを考えていきましょう。
イラスト:大野文彰
マンションだからといって、購入後の管理はすべて管理会社にお任せ!というわけにはいきません。ほとんどのマンションにおいて、理事会の選考は立候補制ではなく、メンバーが入れ替わる輪番制。つまり、居住者誰もが理事会を担当する可能性が。というわけで本連載では、理事会役員になったらまず、これだけは知っておきたい!という超入門知識をご紹介。しっかり知識を身につけて、より良いマンションライフを送りましょう!
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